2021年1月8日
最終更新:2022年11月16日

どこでレベル60まで育てればよいのか

※2022年リリースの「Dragonflight」での変更内容にあわせて修正済み

現在の「World of Warcraft」では、レベル毎の冒険の地の選択(公式が推奨する内容)は以下が基本です。


ちゃんと説明すると、結構長くなります。

本ゲームのレベルに関する歴史・仕様

最初にこのゲームが出た時は、AllianceとHordeそれぞれの首都がある2大大陸(Eastern KingdomsとKalimdor)が冒険の舞台で、レベル上限は60でした。その後拡張が出る度に新しい冒険の舞台が追加され、レベル上限は5~10ずつ上がっていき、7番目の拡張「Battle for Azeroth (以下BFA)」でとうとうレベルの上限は120までになります。
そして次の8番目の拡張「Shadowlands」でレベル上限が60へと大幅に引き下げられ、プレイヤーが作成していたキャラのレベルはそれに応じて最大でレベル50にコンバートされ、新たな上限の60を目指して冒険を進める内容となりました。
さらに2022年リリースの9番目の「Dragonflight」ではそのレベル60到達の先、レベル70までを目指す冒険となっています。

2018年からはスケーリング機能というのが導入されています。それまでは各エリアに棲息するモンスターのレベルは固定で、プレイヤーは自キャラの今のレベルでチャレンジ可能な適正エリアを選んでレベル上げを行っていましたが、それが一定の範囲であればキャラのレベルに合わせてモンスターのレベルが適切に調節(スケーリング)され、冒険のエリアを柔軟に選択できるようになりました。
一方でいくらレベルを上げていってもスケーリングの範囲内のうちは、かつて戦って倒したモンスター達のレベルも上がるので、いつまで経っても無双できないというデメリットもあるのですが。

どの拡張を冒険の舞台に選ぶべきか

□レベル1~レベル10まで

基礎のお勉強時期であるレベル10まで。この間は「Shadowlands」と共に導入された新しいスタートゾーン・Exile's Reach一択。ただし、Exile's Reachが導入される以前に作ってまだレベル10未満のキャラは、昔からある種族毎に独立した初期エリアでそのままプレイする事になります。また、1キャラを60まで育てて以降(※)2キャラ目以降はExile's Reach/従来の種族毎に異なる初期エリア両方からの選択ができます。
※今般低レベルキャラしか作っていないアカウントで再度試してみた所、少なくとも一度Exile's Reachを経験した事のあるプレイヤーであれば、2キャラ目以降は無条件でExile's Reach/従来の初期エリア両方からの選択ができるようなので、記述を修正させていただきます(2022/10/29)。

□レベル10~60まで(フリートライアルでは20止まり)

レベル10に到達したキャラは、原則として最新の2つ前であるBFA(Battle For Azeroth)で続きをプレイするようになっており、その導入クエストが与えられます。ただし、他の選択肢もない訳ではありません。

・フリートライアルで課金せずにプレイしている場合

フリートライアルのプレイでは、レベルは20で頭打ち。その場合、レベルの制限によりBFAでは途中までしか遊べません。ですのでBFAを途中までは進めるか、あるいは途中で進めなくなるならいっそ最初から他で遊びましょう。拡張が出る前のこのゲームの最初から公開されている2大大陸(Eastern KingdomsとKalimdor)は、元々旧レベル1~60をプレイするための広大なエリアであり、レベル15あればどこでもプレイできるのでお勧めです。
もっとも、この先月額料金を払って最新の拡張も購入する気が十分あるのであれば、素直にBFAを進めていき、20に到達した頃にさっさと月額料金を払ったほうがベターかもしれません。

・課金してプレイしている場合

1キャラ目(レベル60以上のキャラをまだ育てていない)の場合、BFAでレベル60まで上げられます。他の選択肢としては最新の「Dragonflight」以外ならば他のどの拡張でもプレイはできる(ただし「Shadowlands」は現時点でレベル10~60のレベル設定ですが、一定のレベルに達しないと導入クエストがもらえない模様)のですが、その場合インスタンスダンジョンに挑む際に、パーティー集めをするDungeon FinderというツールがBFAのダンジョンしか選べず、自力でパーティーメンバーを集めて、直接ダンジョン入口まで出向く必要があります。

また、レベル60までのスケーリング(現行レベルに合わせモンスターの強さを調整する仕組み)に対応している拡張がBFAのみであり、現行レベルに合った拡張を渡り歩いてレベルを上げ、最後は結局BFAでレベル上げする事になります。それからプレイヤーの多くは最新の拡張でプレイしており、過去の拡張は比較的人が少ないのですが、BFAはこのように特別な扱いになっている分、過去の拡張の中では比較的人が多く、オンラインゲームをプレイしている雰囲気を味わいやすいです。

2キャラ目以降(レベル60以上のキャラを少なくとも1人育てて以降)の場合、1キャラをレベル60まで育てたら、ベテランプレイヤー扱いとなって選択肢がぐんと拡がります。Alliance/Hordeの首都でマップの砂時計の印の所へ行けば、Chromieという名のキャラクターが大きな砂時計の上に座っています。彼女に話しかけて好きな拡張を選ぶ事で、拡張のスケーリング上限が60まで拡がり、その拡張1つをプレイする事でレベル60までの育成が可能になると同時に、Dungeon Finderでもその拡張のインスタンスが選択できるようになります。この仕組みをChromie Timeと呼びます。

※BFAでキャラを育てたら、時系列順では次の拡張は「Shadowlands(SL)」ですが、最新の「Dragonflight」に直行してもらい、SLは2キャラ目以降の育成時にやりたい人がChromie Timeで選んでやってくださいというスタンスになっています。

Chromie Timeとは

Chromie<クローミー>は女Gnome<ノーム>の外見をしていますが、実は強い力を持ったブロンズドラゴン種の一人(一頭?)。この種族は時間を操作する力を持っており、その力によってやっとレベル10になったばかりの駆け出し冒険者を武者修行のため、その希望の通りに過去の拡張の時代へと送り込んでくれるというお話(たぶん)。すでにレベル60のキャラを最低1人育てている場合に、まだ60未満のキャラに対して有効にする事ができます。
(Chromie Timeの呼び方が普及していますが、ゲーム内表記はTimewalking Campaigns<タイムウォーキングキャンペーン>)

【Chromie Timeのルール詳細】
  • 過去の拡張がレベル60までスケーリングされ、どれか1つをプレイすればレベル60までレベルアップできます。
  • 選択した拡張の導入クエストを案内してくれます。
  • 選択した拡張のインスタンスをDungeon Finderで選べるようになります。
  • 選択した拡張だけでなく最新のものを除くすべての拡張が同様にスケーリングし、拡張間の移動も自由。
  • 拡張はいつでも選択し直しが可能。
  • Chromie Timeの有効・無効の切り替えはいつでも可能。無効にすると拡張のスケーリング範囲は通常に戻り、Dungeon Finderで選べるのはBFAのインスタンスに戻ります。
    (無効にしてレベル40くらいのキャラでスケーリング上限30の拡張に行けば、ボスクラスでもソロで楽勝です)
  • レベル60に到達した時点でChromie Timeは強制的に解除されてしまいます。やり残しのダンジョンがあるような場合、事前に経験値の獲得を一時的にストップ(後述)してください。
※:各拡張の通常のレベル帯(スケーリング範囲)はこちら参照
※:最新の1つ前「Shadowlands」も今はChromie Timeの対象です。
※:最初の2大大陸は、3番目の拡張「Cataclysm」と合わせて一つの拡張扱いになっています。
※:「Dragonflight」リリース前は、レベル50到達でChromie Timeが利用可能でした。

経験値の獲得をストップするには

すべての経験値の獲得を一時的にストップさせ、それ以上レベルが上がらないようにしてくれるNPCが首都にいます。停止・再開にそれぞれ10ゴールドかかります。レベル60に到達してChromie Timeから抜ける事のないよう、あるいはChromie Time無効でプレイしていて、レベルが上がり強くなりすぎてプレイが味気なくならないようにしたい場合などに使います。
居場所はAllianceはStormwind城内入ってまっすぐ、玉座の間の右横の部屋に、HordeはOrgrimmar北寄りValley of HonorのThe Barracksに。さて、あなたはすんなり見つけられるでしょうか?

いきなり「Battle for Azeroth」でプレイを始める問題点

いきなりBFAでプレイを始める場合、なにせ7番目の拡張なので過去のストーリーを知らないと、一体何がどうなってるのかさっぱりわからないはず。その辺りの説明はゲーム内ではほとんどありません。下記関連リンクの今から始める人のための「World of Warcraft」の歴史を参考にして過去のいきさつを予習する事を強くお勧めします。

また、本来BFAで冒険するキャラは、過去に苦難をくぐり抜けてきた歴戦の冒険者です。何度も世界の危機を救い、英雄と称えられ天下の名士と呼ばれてもおかしくない存在です。でも実際は冒険始めたばかりで、右も左もわからず戦い方もまだよくわかってない新米キャラがそういう扱いを受け、どういう相手だかまだよく知らない王様や指導者クラスの人間から顔見知り扱いされてヒーローなどと呼ばれると、どうにも落ち着かないものを感じてしまいます。


(最後に、Chromie Time使えるようになったら、複数ある拡張からどれを選べばいいんだ?と聞かれたなら、どれも魅力的なので一つだけなんて選べませんとしかお答えのしようがありません)

【関連リンク】
今から始める人のためのWorld of Warcraftの歴史(BFAやる人はこちらを)
5分でわかるWorld of Warcraft (WoW)の歴史(2大大陸やる人はこちらを)
World of Warcraft(WoW)の拡張パック一覧(各拡張のレベル帯[スケーリング範囲]はこちら参照)
World of Warcraft初心者講座(FAQ)

World of Warcraft(WoW)日本語情報まとめ

Digital Gadgets Freak