2021年1月2日
最終更新:2022年10月30日

「World of Warcraft(WoW)」初心者講座(FAQ)

絵や図が一切入っていない硬派(手抜き)な「World of Warcraft」初心者講座またはFAQ。WoW関連の情報はネット上に山ほどありますので、基本的すぎてかえって見つけにくい情報中心にまとめたつもり。
※2022年リリースの「Dragonflight」での変更内容にあわせて修正済み

そもそもどんなゲームなのか
ゲームのプレイ料金
キャラを作成するサーバー(Realm)選び
時差の存在
キャラクターの作成
陣営(Faction)
クラス・種族
Allied Raceとは
基本操作
移動手段
プレイヤーの人達は大概どこにいるの?
冒険の中断
どこでレベル60まで育てればよいのか
スケーリングって何?
クエスト
クエスト一覧の管理
低レベルクエストの表示/非表示を切り替える
アビリティ
スペシャライゼーション・タレント
フィールドでの戦闘
回復
冒険中に命を落とした場合
戦闘のトレーニングをする方法ってある?
PVP(Player vs Player)
街でのお買い物など
アイテムの種類など
Transmogで装備品の見た目を変える(透明化含む)
Profession(職業)
インスタンス/Raidでのパーティーでの戦い
インスタンスやRaidってやらなければならないの?
フィールドでパーティーを組む
コミュニケーション
ペット(Pet)
名前表示の見方・タイトル(称号)
名前の横の<AFK>って何?
Reputation(評判)
Achievement(実績)
ギルド(Guild)
ワールドイベント
マクロ(Macro)
アドオン(Addon)
ゲームを録画する
英語をgoogleなどのネットサービスで翻訳する時の小技
過去の拡張を今でもプレイできる訳だけど、物語の整合性は取れてるの?
少しはかじっておいたほうがいい過去の拡張
遅れて拡張をプレイする場合の留意事項
そのクエストがどの拡張・どのパッチで追加されたかを知る方法
セキュリティを向上させて不正を防止したい
ちょっと便利なオプション設定
ユーザーインターフェースのカスタマイズ(Edit Mode)

そもそもどんなゲームなのか

長いのでこちらを参照。

ゲームのプレイ料金(2022年10月時点)

レベル20までは無料でプレイ可能。そこから先プレイするには月額料金(税込1,815円:3/6か月単位の課金ならば多少安価に)が必要。
月額料金さえ払えばレベル60まで、最新の拡張(現時点で「Dragonflight」)を除いてすべてがプレイ可能。過去の全拡張はもちろんClassicのプレイも可能になる。
最新の拡張を遊ぶには最新の拡張を別に購入(税込6,240円~)する必要があり、レベル70までの冒険が可能となる。

1か月単位での課金を開始した場合、その月が何日かによらず翌月の課金開始日と同じ日/時間までがプレイ期間で、キャンセルの申請をしない限り自動更新。キャンセルしても終了日までプレイ可(払い戻しは無し)。課金キャンセルの手続きは簡単で、ちょっとしたアンケートがあるのみ。作成したキャラのデータ等は保存され、課金を再開すればいつでも続きを遊べる。

こういう仕様なので、課金制であってもずっと払い続ける必要はなく、年末年始や夏休み等の時間に余裕のある時期だけ課金してプレイするという遊び方も可能。

無料(タダ)で「World of Warcraft(WoW)」を遊ぼう
(レベル20までのフリートライアルの解説記事。製品版に制限がかかっているだけなので、課金するつもりの人もまずはここから)
http://www.dgfreak.com/.../wow-freetrial.html

※新しい拡張も1年ほど待てば、年末などのセールで50%引きくらいで買えるようになり、さらに次の拡張が出れば(ほぼ2年毎のリリース)、月額で遊べる内容の中に組み込まれます。1年待たなくてももっと早いタイミングでセールの対象となる場合もありますので、リリースと同時のスタートにこだわらないのであれば、公式サイトなどで時々セール情報をチェックするようにしてみてください。

キャラを作成するサーバー(Realm)選び

日本語未対応で日本にサーバーはありませんので、サーバーの地域選択ではアメリカを選ぶのがほぼ唯一の選択。そしてどこのサーバー(Realm)にキャラを作るかですが、人口の多いサーバーを選びましょう。人口が多いと新拡張のスタート時などに混雑して入れないという事も起こりえますが、最近は極端な待ちはないはずで、人口の少ない所はオークションハウス(Auction House:プレイヤー間のアイテム売買所)でのアイテム流通量が少なく売値が高かったりと余計な苦労が増えます。

日本人が多いと言われるサーバーは、ProudmooreBlackrock。ただしBlackrockは最近全体の人口が減り気味のようで、そういった意味では人口も多いProudmoore一択。日本人同士で馴れ合うつもりはないという硬派な人も、見ず知らずの日本人プレイヤーがいきなり話しかけてくるような事はまずありませんので、ご心配なく。

RPサーバーというのは、その世界の住人になりきったプレイが求められるサーバー。英語が得意ならばお勧め。
(PVE(Normal)サーバー・PVPサーバーという区別は今はありません:PVPの項目で後述)

なお、今はCross Realm機能というのが導入されており、異なるサーバーにいるはずのプレイヤーが普通に目の前にいたり、インスタンス/Raid(ダンジョン)で同じパーティーになったりしますが、アイテムの受け渡しの制限があったり、同じギルドに加入できなかったり、色々制限はあります(名前の横に(*)マークが付いているのは別サーバーの人です)。

時差の存在

Proudmooreサーバー(太平洋標準時)の場合で、日本より17時間遅れ(日本が1日の17時になった時、ようやく日付が変わって1日の0時)。サマータイムの間は16時間に縮まります。ゲーム内の時間表現は当然むこうに合わせているので、こちらとは朝晩逆転している感じで、休日の午前中などにプレイすると、エリアによっては画面が暗くてやりにくいと感じる事があります。

キャラクターの作成

何キャラ作っても追加料金的なものはなし(一応数に制限はありますがまず気にならないレベル)。異なるサーバー上にそれぞれ作る事も、2大陣営それぞれに作る事もできます。ただし、自キャラ同士でアイテムやお金のやりとり(メール経由)をしたかったら、同一サーバー で同一陣営(次項目参照) にいないとできません。

陣営(Faction)

Alliance/Hordeの2大陣営から選ぶ事になります。別陣営のプレイヤーとはチャットで会話できませんし、アイテムやお金の受け渡しも不可(自分のキャラ同士でも不可)[※注]。別陣営の街に近づくとガードマンが問答無用で襲ってきます。選んだ陣営によって体験できるクエストやストーリーに違いがありますので、余裕があれば両方にキャラを作って両方ともプレイするのが吉。

[※注]「Shadowlands」最終盤のパッチ9.2.5で、異なる陣営のキャラに対してもメールでお金やアイテムを送れるようになりました。また、BattleTag(プレイヤーが任意に付けられるニックネームのようなもの)でフレンド登録しているプレイヤー同士の場合など条件付きですが、異なる陣営のキャラとでもパーティーを組んだり、インスタンスやRaidに挑戦したりできるようになりました(2022/6/11)。

クラス・種族

どれがお勧め?という質問がよくありますが、「自分が気に入ったのがお勧め」と答えるしかありません。オンラインゲームの常として、バランス調整の見直しなどはしょっちゅうありますので、今優秀と言われているクラスであっても将来どうなるかはわからない。ならば、自分が一番愛着持てそうなチョイスをするのが一番でしょう。まあ結局は複数のキャラを育てている人が多いと思いますし、あまり深く悩まず直感で決めてもいいのでは。

なお、パーティーを組んだ時にタンク(盾役)及びヒーラー(治癒役)になれるクラスは限られているので、そのどちらかをやりたい人は対応したクラスから選ぶ必要があります。また、同じクラスであっても後述のスペシャライゼーションの選択によって個性・能力に違いが現れ、たとえば同じPriest(僧侶)であってもヒーラーとしてだけでなく攻撃中心の役割を担う事もできます。

種族による違いは、外見以外は多くありません。最初から備わる種族固有の能力(Racial Trait<レイシャルトレイト>)が異なるのと、2キャラ目から選択できる種族固有のスタートゾーンが異なるくらい。それと、種族によって選択できるクラスに多少差があります。固有能力は戦闘に関するものもあれば、買い物で値引きしてもらえたり(Goblin)、各勢力からの評判が上がりやすかったり(Human)色々ですが、種族によってあまり有利不利が出ないよう調整が行われています。

どちらの陣営でも選べる種族というのはほぼいません。例外はPandaren<パンダレン>と「Dragonflight」で新しく追加され、レベル58スタートのDracthyr<ドラクシア>、部族的な違いがあって外見も多少異なりますが、Elfはどちらの陣営にもいます。ちなみにどの種族でも男キャラにすると、大概容貌はむさ苦しい系になります。宝塚かよっとツッコミたくなる某国産ゲームよりは個人的にはこっちのほうがリアルで好きですけどね。

※個々の種族については人名・用語集にある程度記載していますが、ハースストーン日本語Wiki(外部リンク)がもっと詳しく解説してくれています。クラスはWorld of Warcraft Wiki(外部リンク)がわりと情報量多いですが、内容が最新とは限らないので注意(特にこのリンク先ページからリンクされた先の解説は古い情報のままメンテされていないようです)。

※どの種族がどのクラスになれるか・タンク/ヒーラーになれるクラスがどれかは、Wowpediaの一覧(外部リンク)を参照。種族とクラスの可能な組み合わせの所には、その組み合わせが追加された拡張のマークが描かれています。各クラスがこなせる役割の一覧で、DPSのMeleeは近接攻撃職・Rangedは飛び道具や魔法を使った遠隔攻撃職。

公式のクラス一覧(英文)公式の種族一覧(英文)Racial Trait一覧(Wowpedia/英文)

Allied Raceとは

Allied Race(<アライドレース>:同盟種族)とは、6番目の拡張「Legion」より追加が始まった新しい種族のタイプです。ほとんどは完全な新種族ではなく、既存種族の中で特定の地域に住んでいたり、特定の能力を持っていたりするサブ種族的なもの。一定の条件を満たす事で作成できるようになります。
新しい拡張が出るにつれて条件は緩和されていく傾向にありますが、その種族が追加された拡張で一連のクエストをこなして特定のAchievement(実績)を取る必要がある等、ゲームを始めたばかりのプレイヤーが作るのは無理です。

基本操作

左手でキーボード・右手でマウスが基本(パッドでやる人もいるそうですが)。

W/S/Q/Eキーで前後左右の移動・A/Dで回転・左右マウスボタン同時押しで前進・マウスをボタン押しながら動かして視点/方向操作(左/右ボタンで自キャラが回転しない/するの違いあり)・マウスホイールでカメラ前後移動・スペースでジャンプ。左ボタンで選択・敵に右ボタンで武器を使ったオートアタック開始・Tabキーで敵の選択切り替え(Shift+Tabで逆順)。

技・スペルの類は数字キーに割り当て(画面下部のアイコン一覧:アクションバーに対応)、下部アイコンを上下2段表示にした時はCtrlキー併用で。ファンクションキーはパーティーメンバーの選択。最後にEscキーはメインメニューオープンとキャンセルボタン兼用。
(言葉で書くとややこしそうですが、自然な割り当てなのですぐに慣れると思います)

キャラ情報(C)やマップ(M)など各種ウインドウは右下のアイコンから開けますが、開くためのキーも割り当てられており、他に知っておいたほうがいい操作キーとして、Vで敵ネームプレート(名前+HPバー)のオンオフ切り替え(Shift+Vで味方ネームプレート)・NumLockがオートラン(勝手に走り続ける)オンオフ切り替え・テンキーの"/"で走る/歩く切り替え・Xで座る・Zで武器を手にする/収める(実用面での意味はない)など。

アイテム関連の操作では、左クリックで選択~移動・右クリックで使う/装備。同一種が複数重なったアイテムはShift+左クリックで必要数選択。装備品の試着(装着せず見た目のみ確認)はCtrl+左クリック・装備品の現行装着品との性能比較はShift押しながらカーソル重ねる。バッグなどのウインドウから外に持って行って離せば捨てる。そこに他のプレイヤーがいれば相手とのTrade(取引)画面が開いてしまうので、街中では注意。

また、色々な感情表現や動作を行わせるemoteというのもあります。スラッシュコマンド形式(/キーに続いてキーボードでコマンドを打ち込んでEnter)で/cry・/laugh・/sleep・/dance・/wave・/bow・/saluteなどたくさんありますので試してみましょう。

※操作キー割り当てはオプションで自由に変更可能、多ボタンマウスならば多用する機能をボタンに割り当てると快適。

移動手段

走って移動する以外に、公共のタクシー的な空飛ぶ乗り物(大抵はグリフォンなどの空飛ぶ生き物)が用意されており、有料で利用できます。ただし乗り場・降り場は決まっており、一度そこへ行ってFlight pathを開放してやらないと利用できません。マップ上の翼マークの所に乗車係的な人(Gryphon Master etc)がいますので、そこに行って緑の!マークのある人物をクリックしてやると、そこが新たなFlight pathとして開放されます。

個人の移動用の乗り物(Mount<マウント>)はレベル10から利用可・レベル30で空飛ぶフライングマウントを所有・利用できます。他に種類は少ないですが水中/水上用マウントもあります(ちなみにこのゲームは普通に泳げて潜れます。ずっと潜ってると窒息して死にます)。マウントは本当に多種多様なものがあり、そのコレクションもこのゲームの楽しみの一つです。なお、一部エリアではフライングマウントが空を飛べず、地上を走るしかできない設定になっています。

その他に、あらかじめ登録しておいた宿にテレポートできるHearthstone(<ハースストーン>:次に使えるまでのクールダウン30分)がゲーム初期にもらえる他、大陸間を結ぶ船や飛行船、Allianceには地下鉄もあります(2都市間のみ)。主要都市には首都などへテレポートできるPortal<ポータル>が常備され、首都には主要都市行きのポータルが並んだポータルルームがあります。

また、Mageは主要都市に行けるテレポートの呪文をレベルアップと共に習得でき、EngineeringのProfession(後述)で作れるアイテムなどには、特定都市にテレポートできるものがあります。Druidはマウント習得と同等のレベル制約はありますが、様々な動物に変身して移動速度をアップさせたり、空を飛んだり水に潜ったりする事もできます。

なおフライングマウントは、最近の拡張のエリアではプレイヤーが一定の条件を満たすまでは飛べない縛りが設けられ、それをクリアできるまでは地上を走るしかできません。そしてリリース後数年経ってようやく縛りを撤廃する流れになっています。
確かにフライングマウントはある意味便利すぎるので、個人的には縛りのない古い拡張でも、訪れたばかりのエリアではすべての未踏の領域をクリアするまではフライングマウントは使わないといった自主規制を行ったほうが、楽しく遊べるのではないかと思っています。ただ、公式の縛りは勤勉でないプレイヤーには開放条件が厳しすぎ。

※最近の拡張ではフライングの縛りがある代わりに、一番近くのFlight pathまで連れて行ってくれる騎乗生物を呼び出せるホイッスルや、一定距離を滑空して移動できるグライダーなどが用意されている場合があります。
※最新の「Dragonflight」では、とりあえず飛ぶだけだったらそれほど手間はかからないようです。

プレイヤーの人達は大概どこにいるの?

大体において一番人が多いのは、現行の拡張でそのエリアの拠点となっている都市です。ここで主要なNPCから重要なクエストをもらう事も多く、主要な施設が揃い、首都などと行き来できるポータルも整備され、今プレイ中の拡張のベース基地として必然的に多くのプレイヤーが集まります。

次に両陣営の首都(Stormwind/Orgrimmar)。すべての施設が揃い、主要エリアへ移動できるポータルルームなど移動手段が充実し、便利さではトップなので移動がてら立ち寄る人がたくさんいます。一方首都ではない各種族の拠点の都市は、場所に恵まれ便利さがない限り過疎っている場合が多く、また、過去の拡張で拠点だった都市も、同様に過去の賑わいはなく寂れている場合が多いです。

例外的に拡張「Battle for Azeroth」の両陣営の拠点都市(Boralus/Dazar'alor)は、初めての人が最初に冒険する拡張としての位置付けにより比較的人が多く、また、拡張「Legion」のDalaran(Broken Isles)は、ここ行き専用のHearthstoneをもらえ(後述)、施設が比較的揃い、首都行きのポータルを使って首都経由で色々な所へ移動できるため、過去の拠点都市の割には人は多めです。

冒険の中断

冒険はどこでも中断できますが、大きな街の中や宿で自分の名前の横に"ZZZ"(レストマーク)が付く所以外では、中断されるまでに20秒かかり、その間にモンスターの攻撃を受ける場合もあります。
レストマークの付く所では即時に中断可能で、さらにゲームを休止している時間に応じて経験値獲得量が2倍に増えるボーナスがもらえます。
ちなみに宿には大抵の場合入口付近にポスト(メール送受信用)があるので、初めての場所では宿を見つける目印にしてください。

※新規のプレイヤーがレベル1~10で冒険するExile's Reachには街も宿もありません。

どこでレベル60まで育てればよいのか

長いのでこちらを参照。
他に拡張のスケーリング範囲を変えて、1つの拡張だけでレベル60まで上げられるようにする「Chromie Time(<クローミー・タイム>:正式名称はTimewalking Campaigns)」と、「経験値獲得をストップしてレベルが上がらないようにする方法」の解説がこのページにあります。

スケーリングって何?

各エリアのモンスターやクエストのレベルを、プレイヤーの現在のレベルにあわせて調整する仕組み。この仕組みが導入される以前は、経験値を稼ぐためにはキャラの現在のレベルに合った多くて2~3のエリアから冒険の地をチョイスするしかありませんでしたが、スケーリング導入後は選択肢がはるかに豊富になり、特に何人目かのキャラを育成するような場合でも、まだ訪れた事のないエリアを選んで新鮮な気持ちでプレイできるようになりました。

ただし、すでにクリア済みのエリアのモンスター達も、スケーリング範囲内であればキャラに合わせてレベルが上がっていくので、いつまで経っても無双できないという欠点もあります(スケーリング可能なレベルの範囲がありますので、キャラのレベルがそれを超えれば無双できるようになります)。

クエスト

クエスト持ちの相手は頭に黄色の!マーク・クエスト完了を報告する相手は頭に?マークがあります(同じ相手とは限らない)。青色マークのクエストは同じクエストが毎日もらえるデイリークエスト。クエストは経験値とゴールド・時にアイテムがもらえる以外に、後述のReputation(評判)を稼げるので、デイリークエストはそのための代表的な手段です。

ほとんどのクエストで時間制限などの縛りはなく、一定の条件を満たさないと失敗扱いになるクエストは一部にありますが、一度クエストをDecline(拒絶)で破棄して再度受ける事で再チャレンジができます。

大体において1つクリアして完了ではなく、ストーリーに沿った続き物で、最終的な目標を果たすまでに達成すべき個々のミッションがそれぞれ1つのクエストになっているイメージです。お使い系の単純なクエストが多いですが、囚われのNPCを洞窟の外まで無事にエスコートしたり、飛行機で敵陣地を爆撃したり、戦闘メカで敵の大群をなぎ払ったり、凝った内容のものもあります。

時々3人程度のグループでの攻略推奨のクエスト(Suggested players:3 といった具合に推奨人数の表記があり)があり、そういうのは他のプレイヤーの手助けがないとさすがに厳しいです。もっとも、クリアしないと先に進めない的なものは滅多にありません。また、昔のグループクエストはソロでもクリアできるように多くが改変され、なんとなくその頃の名残を残すのみになっていたりします。

World Questは比較的最近の拡張で導入されたデイリークエストの発展型。ランダムに複数発生してマップ上で今挑戦可能なものが確認でき、アイテムやReputation稼ぎに使えます。拡張によっては特定のAchievement(実績)などを達成しないとできません。

クエスト一覧の管理

保有中のクエスト一覧は、Quest Logウインドウ(右下のアイコンクリックまたは"L"キー)で確認できます。また、画面右端に常時表示されているObjective Tracker(上にQuestsと表示のある部分)にも表示されます。Tracker上にそのクエストを表示するかどうかは、クエストの詳細を表示して右下のTrack/Untrackボタンを押すか、クエスト一覧上でそのタイトルをShift+左クリックする事で切り替えが可能です(進行中のAchievement(実績)なども一覧上でShift+左クリックしてTrackerに表示可能)。

なお、一度に持てるクエストは35個(*)までという制限があり、上限に達すると新しいのを受けられません。あまり溜めすぎないようにしましょう。制限に引っかかった時は、簡単なのを先にさっさと片付けるか、すぐにはやらないものを一度破棄(Decline)して後で取り直すかです。

(*)「Dragonflight」開始後の12月より25個より拡大

低レベルクエストの表示/非表示を切り替える

キャラのレベルがクエストで要求されるレベルの範囲を大きく超えてしまった場合は、そのクエストをクリアしても経験値はもらえなくなってしまいます。その場合NPCの頭の上の"!"マークは薄い色の表示になっていますが、画面右上のミニマップの周囲に付いたルーペのアイコン(Tracking)を左クリックし、Trivial Quests(ささいなクエスト)のチェックを付け外しする事で、そのようなクエストの"!"マークの表示非表示を切り替える事ができます。
ちなみにここで他にもさまざまな項目の表示/非表示の切り替えができますので、一度チェックしてみてください。
(※「Dragonflight」の新UIでは、ミニマップの上の地名表示左横にある極小の双眼鏡アイコンを左クリックです)

アビリティ

レベルアップしていくにつれて、さまざまなAbility(<アビリティ>:戦士の"技"や魔法使いの呪文など各クラスの能力の総称)を身につけていきます。AbilityでPassive<パッシブ>と表示されているのは、自分でその技を発動させるのではなく、勝手に効果が発生するタイプのもの。常時効果が発動しているものもあれば、一定の条件で発動してその間に特定のAbilityを使えば、攻撃の威力が上乗せされるといったものもあります。

Abilityは無限に使える訳ではなく、クラス毎に異なるなんらかのエネルギー的なもの(Mageだったらマナ)を消費して発動し、それが尽きると回復するまで使えないものや、一度使うと次に使うまで一定時間(クールダウン)が必要なものや、種類毎になんらかの制限が設けられています。
なお、どのAbilityをどういう順番・どういうタイミングで繰り出すかというのはローテーション(Rotation)と呼ばれます。これをいかに工夫して効率的にダメージを与えるかで、シビアな戦いでは生か死かが分かれる場合もある訳です。

ついでに覚えておいたほうがいい一般的なゲーム用語として、複数の敵にダメージを与えるタイプの攻撃をAoE(Area of Effect)と呼びます。また、一定時間にわたってダメージを与えるタイプの攻撃をDoT(Damage over Time)と呼びます。治癒呪文ならばHoT(Heal over Time)です。

スペシャライゼーション・タレント

レベル10になると、各クラス3つのSpecialization(<スペシャライゼーション>:専門化)から一つを選択する事になります。要は自分の専門分野を決めてそこを重点的に伸ばしていきましょうという話。そのうちのどれを選ぶかによってこの先習得できるTalent<タレント>という選択制のAbilityに違いが出てきます。Talentはほぼ5レベル上がる毎に3つのうちから1つをチョイスするようになっており、これによって同じクラス同じSpecializationであっても、なにがしかの個性の差が出てくる訳です。

Talentのシステムは最新の「Dragonflight」で仕様が大きく変わり、初期の頃に採用されていたようなTalent Treeが復活し、レベルアップしてもらえるポイントを使って自分の使いたい能力(タレント)を豊富な選択肢の中から選ぶようになり、カスタマイズの幅が大きく拡がりました(決めるのが面倒な人には"お勧めの組み合わせ"(Starter Build)も用意されています)。一度選択しても後から修正可能で、「ソロ専用」・「パーティー用」・「単体敵特化」など選択パターンをいくつか用意して保存しておき、ワンタッチで切り替えるような事もできます。

パーティー内で盾役(Tank)や回復役(Healer)をこなす事のできるクラスは、それに適したSpecializationが用意されています。なお、Specialization自体もTalentと同様自由に変更可能なので、よくわからなければとりあえずはお試しで適当に決めても大丈夫ですし、その時々で最適なものに変更して使い分ける事もできます。

AbilityやTalentの他に、数は少ないですがレベル1から使える種族固有の能力(Racial Trait)があり、その他にはPVP(対人戦)専用のTalent(※)もあります。
※War Mode(PVP参照)を有効にした時のみ使え、PVP向きの能力が多いですが、対モンスターでも使えます(ただしインスタンス/Raidでは使用不可)

フィールドでの戦闘

街から外に出ると、ネームプレートが赤表示のモンスターが近くにいれば襲いかかってきます。黄色表示はこちらが仕掛けない限りは無害な相手です(うっかりダメージを与えてしまうと襲ってくるので注意)。道路沿いに移動すれば、モンスターに遭遇するリスクは多少少なくなります。

純粋なアクションゲームではないので、ソロプレイでの雑魚モンスター1体相手の戦闘ではそれほどシビアではありません。
Warriorを代表とする近接戦闘職の場合、1体と戦うだけなら相手に隣接して、ポチポチと技を繰り出すだけで楽に勝てます。ただし、クエストのターゲットとなっている固有名のあるモンスターなどには時折手強いのもおり、強力な魔法や特殊攻撃を避けるために横や後ろに回り込んだり、スタン系の攻撃を使って攻撃の発動そのものを阻止したりといった工夫が必要になる場合もあり、倒すか倒されるかギリギリの戦闘では脳汁が出るような気分を味わう事ができます。

Mageなど遠距離攻撃を主体とする職業は、逆に相手にくっつかれないように距離を取りながら戦うのが基本。相手の足止めや高速移動などの能力を使ってできるだけ距離を保った状態で片付けます。雑魚相手ならばノーダメージで一方的に屠れる反面、強敵相手では仕留めきる前に接近を許してしまい、シビアな戦いになる場合も。

画面右上のミニマップに黄色い星マークが時々出ますが、これはレアモンスターがいる証拠。多くの場合、倒せばそれなりのアイテムを落とします。その辺りの雑魚より強いので注意しましょう。クエストでの討伐対象&グループ推奨でない限りソロでも倒せると思いますが、付近に雑魚がいたら先に片付けておくくらいの慎重さは必要。

ポートレイト表示が金色飾り付きなのはエリートモンスター(いない所にはいないがいる所にはまとまっている)。ケースバイケースですが、同一レベルのエリート相手で1対1なら勝てなくはない、2対1なら無理くらいの強さ。ストーリー上の都合で配置してある感じなので、必要がある時以外は無理に戦う必要はないです。インスタンス/Raidにいるのは大抵エリートです。

・2体以上を相手に戦う

複数の相手と戦う場合、モンスターは瀕死の状態でも与えてくるダメージ量は変わりませんから、倒しやすい相手から一匹ずつ確実に倒していくのが原則。

適正レベルエリアの雑魚モンスターの場合で、2体同時までなら負ける事はないと思いますが、3体だと勝てても被ダメージが大きいので、クラウドコントロール(相手を眠らせるなりして戦闘不能にする能力・略してCC)系の能力で1体を戦闘不能にするか、位置取りを工夫するなりタイミングを考えるなりして、同時に戦う相手はできれば2体までに抑えましょう。

なお、離れた所からモンスターに攻撃を当てて、自分の所におびき寄せる行為をPull<プル>すると言います(今のWoWには、たぶんどのクラスにもPullに使えるアビリティがあるはず)。うまく使って安全そうな場所に引っ張り出して戦闘すれば、うろちょろ移動しているモンスターが乱入してくるリスクを減らせます。

・NPC(Non Player Character)と共に戦う

クエストによってはNPCが一緒に戦ってくれる事があります。
また、拡張が進んでいくと(今は7番目の拡張にいきなり放り込まれる訳ですが)、もはや一介の冒険者ではなく、名のある英雄の一人であり、リーダークラスの人物として、その拡張の中であれば常にボディガード的な仲間を1人連れて歩ける事もあり、手強いモンスター相手の場合は重宝します(インスタンス/Raidは不可)。ただし総じてあまり賢くはなく、思い通りに動いてくれない場合もあります。
(リーダークラスになっても相変わらず雑用めいたクエストやらされたり、鉱石掘ったりしないといけないのはつらいです)

・やばいと思ったら逃げる

敵が想像以上に強かった場合や別の敵が参戦してきた場合、やばいと思ったら手遅れにならないうちに逃げてしまいましょう。移動を高速にしたり敵を足止めしたり、防御力をアップさせたりする能力があれば有効活用してください。Rogueなど一部クラスには、姿を消して強制的に戦闘から離脱できるなどの強力な逃げ技が備わっています。
また、3体以上を相手にせざるを得ない場合、1体を倒して一度逃走して体力を回復させ、それから残りと戦うという手もあります。

回復

攻撃を受けて減ったHP(ヒットポイント)は徐々に自然回復しますが、手早くHPを回復させる手段として(1)呪文・(2)ポーション(Potion)・(3)包帯(Bandage)・(4)食品(Food)の大きく4通りが用意されています。
回復呪文はヒーラーになれるクラスが使えます。ヒーラー以外でもなんらかの回復効果のあるAbilityを持つクラスは多く、回復系の能力が貧弱なクラスは、その代わりにダメージを極力受けないような戦い方ができたりでバランスを取っています。

ヒーリングポーション(AlchemyのProfession(後述)で自作するかオークションハウスで買うか、時々敵がドロップ)は飲めば一定HPが速攻回復、ただし再度使うにはクールダウンが必要。包帯(Bandage/TailoringのProfessionで自作可能)は一定時間をかけて徐々に回復で、途中ダメージを受けるとそこで回復がストップするので戦闘中にはやや使いづらい。食品(Food)は戦闘の合間に使うもので、回復に少し時間はかかりますが入手しやすく、食べると一定時間パラメーターが少し上昇するものもあります(敵のドロップかCookingのProfessionで自作可能)。

他に、Manaを消費してSpellを使うMageやPriestなどのクラス用に、Manaを回復するMana Potionや水(Water)などのアイテムがありますが、昔と違いManaの自然回復が速くなっているので、一般の戦闘では使わずにすむ場合が多いです。

冒険中に命を落とした場合

冒険中に命を落とした場合、"Release Spirit"のボタンを押すと墓場で霊体として復活するので、遺体の場所まで走って戻れば生き返る事ができます。その時のペナルティは装備がダメージを受けるので、その修理にいくらかお金がかかる程度。遺体の場所で生き返るとすぐまた殺されてしまう恐れがあるような場合、墓場で生き返る事もできますが、その場合は一定時間戦闘力がダウンするペナルティを受けます。

蘇生呪文を使えるプレイヤーが近くにいた場合、呪文をかけてもらえばその場ですぐに生き返る事ができます。ただし、ソロプレイの時には助けてもらえる望みは薄いです。もし墓場からの距離が遠くて、近くに蘇生呪文を使えそうなプレイヤーがいれば、"res plz"(resurrection(蘇生) pleaseの略)などとダメ元で言ってみる手も(助けてもらったらお礼を忘れずに!!)。

インスタンス/Raid(ダンジョン)では、霊体で墓場から遺体の場所まで走って戻るのではなく、大体は入口の所で生き返ります。もっともヒーラーが健在であれば、"Release Spirit"ボタンを押さずに待っていれば、蘇生させてくれます。ただし一部の蘇生呪文は戦闘中にも使えますが、戦闘中にはなかなか手が回りません。待つかどうするかはケースバイケースで判断。

なお、装備は使う毎に少しずつダメージを受けますが、永遠に失われるような事はないので、それほど修理に神経質にならなくていいですが、何度も死ねばダメージが一気に蓄積して故障扱い(装着はできても装備の性能はまったく発揮できない状態)になります。そうなる前に時々は街の鍛冶屋さんに修理してもらいましょう。

戦闘のトレーニングをする方法ってある?

大きな街などではTraining Dummy(<トレーニングダミー>:通称かかし)が置いてあり、それを殴って練習する事ができます。その場合、DPS(Damage Per Second:ダメージ/秒)を表示する「Recount」(ダウンロードサイト)などのアドオンを入れておけば、どれくらいダメージを与える事ができているかをチェックする事ができます。

それ以外には各クラスのトレーナーに話しかけてアクセスできる、Proving Grounds<プルービンググラウンズ>というチャレンジ形式のトレーニングコンテンツがあるのですが、現在はレベル60以上のキャラでないとアクセスできないようです。

PVP(Player vs Player)

今のWoWでは、冒険中に対立陣営のプレイヤーからいきなり襲われて殺されるといった事は原則ありません。そういうプレイをするにはWar Mode<ウォーモード>を首都の中で切り替えて有効にしてやる必要があり、そうすればWar Modeを有効にした対立陣営のプレイヤー間で殺し殺されのプレイが可能になります。War Mode有効でプレイすると経験値などで特典あり。
そういう屋外での突発的な戦い以外に、同一陣営のプレイヤーとでも双方合意の上で決闘(Duel<デュエル>)ができる他、決められた闘技場や戦場などでのさまざまなPVPコンテンツに参加する事もできます。

また、うっかり対立陣営の街に近づいてガードマンと戦闘状態になったり、PVPゾーンに入って一定時間とどまったりすると、War Modeが無効でもPVPフラグが立って、自分のポートレイトの横に盾のようなマークとフラグが消えるまでの残り時間(5分)がカウント表示されます。この間は対立陣営のプレイヤーからいきなり攻撃される可能性があります(そういう血の気の多いプレイヤーはそんなにはいませんけど)。

街でのお買い物など

街には色々なお店や宿があり、各種アイテムを購入できる他、不要なアイテムの買い取りもしてくれます。大きな街には銀行(実態は持ちきれないアイテムを預けておく貸金庫業)やオークションハウス(プレイヤー間のアイテム売買所)などもあります。大きな街ならあちこちに立っている守衛さんに聞けば、各種施設がどこにあるのか教えてくれます。

ショップでの取引の際、アイテム左上に黄色い丸い印が付いているものは、使い道のないアイテムなので、無条件で売ってしまいましょう。買い取りはゴールドでの売り買いができる場所ならどこでもやってくれ、間違って売ってしまった場合はすぐになら買い戻しも可能。なお、買い物の際にはShift+左クリックで購入する個数を指定できます。

アイテムの種類など

武器や防具などの装備品にはクオリティの設定があります。性能の低い順にCommon(白)/Uncommon(緑)/Rare(青)/Epic(紫)といった種類があり、ほんの駆け出しでない限りは緑以上のクオリティのものを装備します。インスタンス/Raid以外の通常のクエストで手に入るのは大体青止まりで、大体においてインスタンス/Raidで入手できるもののほうが高性能。

初期のWoWでは外でのクエスト報酬で時々青のアイテムをもらえる他は、モンスターがいい武器や防具を落としてくれる事はまれ、たまに落としてもほぼ緑止まり。いい装備を揃えようと思ったらインスタンス/Raidに潜る事が必須でしたが、最近ではWorld Questや宝箱などからそれなりにいい装備が手に入る拡張もあります(紫まで出すのはサービスしすぎと思う)。
ただし、いくら優れた装備を手に入れても、新拡張が出れば並の装備化してしまう世の無常。

(追記:今は2大大陸の古いクエストでも紫のアイテムをもらえる事があるようです。実際の所Epic(紫)の上にまだLegendary(橙:伝説級!!)というのがありますし、紫の価値がだんだん下がってくるのはやむを得ないでしょうけど)

品物が世に溢れないよう、装備品などには自由に売り買い/受け渡しできない"縛り"が設けられている事が多いです。
BoP(Bind on Pickup):入手した時点でやり取り不可能(*)になる
BoE(Bind on Equipped):一度装備した時点でやり取り不可能(*)になる
BoA(Bind to Account):プレイヤーが同一アカウント内で作ったキャラ同士でのみ受け渡し可能(まれ/例外的に別陣営の自分の別キャラにも渡せる)
(*)他のプレイヤーや自分の別キャラにあげたり売ったりできないだけで、ショップに売って換金はできます。やり取りできない状態になったアイテムは"Soulbound"(直訳すると「魂に結びつけられた」)の表示になります。

装備品は装着可能なキャラのレベルでおおよその性能を判断できるのに加えて、Item level(ilevel/ilvl)という数値を確認する事でその性能を判断できます。必ずしも絶対的な指標だとは思いませんが、高難度のインスタンス/Raidなどでは装備品のItem levelが参加資格にもなるので、各種パラメーター比較してもどっちがいいか判断できなかったら、Item levelの高いほうを選びましょう。

Toy(おもちゃ)と表示のあるアイテムは、入手した直後はバッグに収納されますが、右クリックすると貴重なバッグスペースを圧迫しないようToyの一覧リストに格納されます(右下の馬のアイコン内)。便利な道具もあれば実用性のない文字通りのおもちゃもあります。多用するものはアクションバーに登録して使い、自キャラで共通して利用可能。

Currency(通貨・貨幣)に分類されるアイテムは一般的なお金の扱いではありませんが、集めれば色々なアイテムと交換できます。もらってもバッグには入らず、Currencyの一覧ウインドウ(右下"Character Info"のアイコンでCurrencyタブ)で所有量を確認できます。

Heirloom(<エアルーム>:先祖伝来の相続品という意味)は、少し特殊な装備品のグループで、一般に装備品の性能は固定で、キャラがレベルアップしていくとやがて陳腐化します。ですがこれは一定のレベルの範囲であれば、レベルに応じて性能が上がっていくという便利なもの(アップグレード用アイテムで強化すれば、より高レベルのキャラにも対応可)。
また、一度買うとコピーするかのように複数個を利用でき、上述のBoA扱いなので必要なキャラ全員に配る事もできます。本来2人目以降のキャラ育成を支援するために用意されたもので、駆け出しの頃はまだ入手が難しいと思うので、そういうのがあるという事だけ覚えておいてください。

クエスト関連アイテムはバッグに収納されるものもあれば、クエスト表示画面に表示されるだけのものもありますので混乱しないように。

Transmog<トランスモグ>で装備品の見た目を変える(透明化含む)

新しくてより高性能の装備を手に入れたけど、今使ってるやつのほうがかっこいい...。そんな時はトランスモグ屋さんでお金を払い、新しい装備の外見だけを変えてもらえます。過去に手に入れて装備した事のあるアイテムのデザインなら、基本的にどれでも利用可能。ただし、原則として同じ種類のアイテムでないとだめです。また、透明表示指定にすれば兜などを非表示にできます。
トランスモグ屋さんではお気に入りデザインのセットを登録しておく事ができ、それを指定すれば複数アイテムのデザインをまとめて変更できます。
これまでに獲得したデザインの一覧は画面右下のCollections(馬のアイコン)をクリックし、Appearances(外見)のタブで確認できます。

Profession(<プロフェッション>:職業)

WoWにおける"生産"の要素で、武器や防具を作ったりポーションを作ったり、料理したり、釣りをしたり。街のトレーナーに技能を教えてもらえる他、ショップなどで買ったり、まれにモンスターが落としたりする設計図/レシピの類で新しい技能を習得できます。作ったアイテムはオークションハウスで売りにも出せますが、稼げるアイテムはなかなかなく、収集した素材をそのまま売ったほうが儲かる場合がしばしば。

Primary(主要)とSecondary(補助)の2種類があり、Primaryは冒険する上で必須のアイテムを収集したり作成したりするためのもので2つまで習得可能。Secondaryはどちらかというと補助的な内容のもので、いくつでも習得可能。Professionによっては専用の道具をバッグに入れておく必要があったり、作業台の所で作業する必要があったりします。

Primaryは2つという縛りのため、たとえばMiningで鉱石を集め、Blacksmithingで武器・防具を作るといった収集系+製作系の組み合わせで選ぶのが基本のパターン。オークションハウスでの小遣い稼ぎ用と割り切って、収集系を2つ選ぶという選択もあります。なお、Enchantingは特殊で、武器や防具を潰して素材を入手するので、最初のキャラで選ぶのは無謀です。
自分で集められない/作れない素材やアイテムはオークションハウスで買うか、複数キャラ作ってそっちに任せるか。後からPrimaryを別のに変更はできますが、初歩から学び直しなので大変です。

集めたり作ったりする毎にそれぞれのSkillポイントが上がっていき、より高レベル向けのものを作れるようになります。また、それぞれの拡張毎にSkillポイントは別になっており、別の拡張に移った時はその拡張の町のトレーナーに、その拡張独自のProfession技能を教えてもらわないといけません。

なお、毎月開かれるDarkmoon Faire(後述)というイベントに5Skillポイント(※)をもらえるクエストがあるので、活用しましょう。
(※)「Dragonflight」での変更で、新設されたポイントが同時にもらえるようになった代わりに、従来からのSkillポイントは2~3ポイント(Primaryが2/Secondaryが3)しかもらえなくなりました。

※Professionも「Dragonflight」で大きく手直しが入り、できあがるアイテムの質・量などを左右するキャラ毎のパラメータが複数新設され、個々の素材にも品質設定が追加され、製作する装備品はもちろんポーションなどにも品質の差が生まれるようになりました。
また、一度作った装備を再加工(Item Recrafting)して品質を上げたり、誰かにお願いしてアイテムを作ってもらう(Crafting Orders)機能が追加されたりしています。ただ、従来の拡張の中では上述の基本の部分は特に変わっていません。

インスタンス/Raidでのパーティーでの戦い

インスタンス:パーティー毎にダンジョンのコピーが作られ、そのパーティーが占有してプレイするタイプのダンジョン。
Raid:5人パーティーのインスタンスに対し、10人以上でプレイする、より大がかりなダンジョン。
(インスタンス/Raidではないダンジョンもあります。マップ中の洞窟マークがそれで、クエストでの攻略対象となっている事が多く、小規模ですが通路が狭くて戦闘を回避しにくい分、外よりは厳しい戦いになりやすいですが、基本はソロで攻略可能)

インスタンス/Raidの敵は雑魚でも強いです。1人でならば下っ端1体相手でなんとか倒せるくらいのバランスで、それを複数同時に相手しないといけませんし、さらにボスクラスならば1人ではどうにもなりません。それをグループで数とチームワークで押し切る戦い。 パーティーのメンバー集めにはDungeon Finder<ダンジョンファインダー>というツールが活用できます(ただしRaidはレベル70到達後、「Dragonflight」のものにしか使えません)。

【Dungeon Finder概略】
Dungeon Finderで希望のダンジョンを選択してキューを入れると、メンバーが揃った時点で確認ウインドウが表示され(待ち時間は自由にプレイしていてよい)、"Enter Dungeon"を押すとダンジョン入口にテレポートします。大抵そこでクエストをもらって攻略開始。首尾よくラスボスを倒してお宝をゲットしたらクエスト完了を報告し、画面右下(注)に表示されるDungeon Finderのボタン(緑色の目玉)を右クリックし、"Leave Instance Group"を押せばグループから抜け、元の地点へと戻れます。
"Teleport Out Of Dungeon"は元いた場所に一時的に戻る機能で、再度右クリックで"Teleport To Dungeon"を押せば、再びダンジョン(ただしダンジョンの入口)に戻ります。
(注)「Dragonflight」より右上ミニマップ周囲から位置が変更

インスタンスの5人パーティーでTank(<タンク>:壁役)1人・Healer(<ヒーラー>:回復役)1人・Damage Dealer(<ダメージディーラー>:DPSとも・攻撃役)3人の3つの役割分担になりますが、タンクはリーダー役兼道案内役を求められる事が多いので、ある程度経験を積むまではDPSで入るのが無難。その場合の基本的な心得を書いておきます。

まず知っておかないといけないのはThreat(<スレット>:脅威・ゲームによってはHate(<ヘイト>:憎悪)と呼ぶ)の概念。個々のモンスターは脅威となる相手にThreatを溜め、もっともThreat値(アドオン等がないと表示はされない)の高い相手を狙って攻撃します(受けたダメージに応じてThreatは溜まりますが、せっかく殴ったのにそれをヒールするヒーラーに対してもThreatは溜まります)。
パーティープレイではタンクが一番Threatを稼いで、敵がみなタンクを殴るように仕向ける。そうすればヒーラーはタンクを集中的にヒールすればよく、DPSも安心して攻撃に集中できるという理屈。心得の最初の3つは、タンクよりもThreatを稼がないためのものです。

【インスタンス/Raidでのパーティーで戦う時の基本的な心得集】
キャリアだけ長い半人前プレイヤーが偉そうに言うのもあれですが、以上に注意していれば少なくともパーティーから追い出されるような事はないはず(投票の多数決でプレイヤーを追い出すVote Kickという怖いシステムがあります)。
ちなみにインスタンスのレベル上限を10レベル(5でもOK?)近くもオーバーすれば、ソロでも余裕でクリアできるようになります。それくらい成長するまで待って、トランスモグ用アイテムやレアマウント入手などの目的で一人で挑戦する人も結構います。
(そもそもDungeon Finderは昔はなかったですし、ダンジョン入り口まで自力で行けば、ソロでも自前で組んだパーティーででも自由に出入り可能です)

インスタンスやRaidってやらなければならないの?

やらないという選択肢もあります。メインストーリーに直結した内容のインスタンス/Raidでは、それをクリアして初めて見る事ができるムービーが用意されている事が多く、特に拡張のラスボスは基本的にRaidにいますから、拡張クライマックスの最後のムービーを見るためにはそれをクリアする事が必須と言えます。また、一部のクエストもインスタンスやRaidに行かないとクリアできません。

ただ、それらをパスしたからといってゲームのプレイ上でどうしようもない不都合がある訳ではありませんし、ムービー自体は大抵YouTubeで見れますし、要は拡張をちゃんと最後までクリアしたという満足感を求めるかどうかという問題で、面倒だという気持ちのほうが上回るのであれば、やらないでもOKです。ラスボスを倒さずして何がRPGだという意見もあるでしょうが、プレイヤー毎にさまざまな楽しみ方ができてこそのMMO RPGですし、それだけにこだわる必要はないと思います。

※最近の拡張では、メインストーリーに絡んだ一連のクエストの中で、ダンジョンに行かないとクリアできないものがあるような場合、クエストをもらった後にクエストギバーに再度話しかける事で、そのクエストをスキップできる(やった事にしてくれる)ようになっている場合もあります。

フィールドでパーティーを組む

もちろんインスタンス/Raidに限らず、屋外でクエストをやる時などにもパーティーを組む事ができます。やり方は相手のポートレイト・あるいはチャット欄に表示されている名前を右クリックして"Invite(招待)"を選ぶだけ。相手がそれを受ければ晴れてパーティー結成です。こういう場合は役割分担があらかじめ決まっている訳ではないので、お互いのスタイルを確認しながら臨機応変に戦いましょう。

パーティーを組んでクエストに挑戦する場合は、クエスト画面を開いて"Share Quest"のボタンを押すと、相手が持っていないクエストの受け渡しができます。ただ、実際にはたまたま同じクエストをやっているプレイヤーに遭遇し、そのまま流れでパーティーも組まず強敵を共闘して倒し、互いに挨拶だけ交わして別れる、そういうパターンが多いです。本格的なパーティーを組んでのダンジョン攻略はオンラインRPGの華ですが、こういう一期一会のコミュニケーションもオンラインゲームならではの魅力です。

ちなみに、野外で見ず知らずの人とパーティーを組むのを俗に野良パーティーと呼びますが、会話無しでも互いの目的が明らかな状況ならまだしも、いきなり外人さんがInviteしてきて、何の目的かもわからずInviteのメッセージだけ画面にバーンと表示されて途方に暮れるという経験が昔はよくありましたが...。

コミュニケーション

海外の人達はフランクだからみたいな話はよく聞きますが、最近このゲームで見ず知らずの人が話しかけてくる事は滅多にありません。ゲームの初期の頃はもう少し会話の機会があった気がしますが、今ではベテラン中心になって所属のギルドの中でコミュニケーションが完結していたり、ギルド入っていない人も複数キャラを育成して自キャラ間でアイテムの融通を行ったりで、他人の協力なしでも支障がないプレイヤーが増えたりしているせいなのかなと。野良パーティーの件もあわせてそういうのが減ったのは気楽でもあり、ちょっと寂しくもあり。
(一方で、チャットチャンネルでのプレイヤー間の会話(画面左下に表示・当然英語)は必要以上に活発で、トレード専用のチャンネルなのに、トランプ大統領がどうしたのなどとゲームとは関係のない話を延々としゃべってる人達にはげんなりします)

他のプレイヤーとの会話には"/"(スラッシュ)コマンド(スラッシュに続けてコマンドを入力)を活用します。
いきなりEnterを押してチャット入力欄を開き、発言を入力してからEnterを押すと、"say"での発言となり、入力した内容が周囲のプレイヤーのチャット欄にメッセージ表示される他、自キャラの頭上に吹き出しで表示されます。

街全体など広い範囲に発言が伝わるチャットチャンネルはGeneral(一般)・Trade(取引)・Looking for group(メンバー募集)など。チャンネル毎に番号(Tradeは2番)が割り振られていますので、例えば/2でEnterを押すと、次にEnterを押して入力した発言はTradeチャンネルに流れます。/2の後にスペースを一つ入れ、その後に続けてメッセージを入力してもOK。

※チャットに文字入力できる状態でアイテムやクエスト名をShift+左クリックすると、その名称を挿入できます。

特定のプレイヤーだけに話しかけたい(Whisper)時は、その人の発言がチャット欄にある場合にはその人の名前で右クリックしてWhisper(/w)。目の前に相手がいる時はその人を左クリックで選択してポートレイトを右クリックのWhisper。
会話が終われば/sayと入力してEnterで、通常の発言モードに戻ります。 また、/pのEnterでパーティーメンバーのすべての人にメッセージを送るparty発言モードになります(Instance/Raid内で使う/iというのもあります)。

※日本人相手に日本語で会話する場合、日本語の表示/入力もできるはずなので、ググってみてください。

それから、他のプレイヤーとのアイテム取引はオークションハウスが一つの選択肢ですが、Tradeチャンネルで買い手/売り手を探し、直接会って取り引きもできます。その時は相手のポートレイトを右クリックして"Trade"を選び、Tradeウインドウを開いてアイテムや代金を受け渡しします。こういう売り買いの文章のお決まりの略称が、WTS(Want To Sell:売ります)・WTB(Want To Buy:買います)です。近くにいないプレイヤーにアイテムやお金を渡したい時は、メールに添付してポストから送る事もできます。

ペット(Pet)

このゲームでペットと言った場合、3つの意味があります。1つは特定のクラスが常に連れて歩け、戦闘にも参加させられる相棒的なもの。その代表であるHunterは、野生の動物を自在に手懐けてそのうちの1頭を戦闘に参加させられます。Warlockは魔法によって悪魔族・魔獣のたぐいを召喚して使役できます。Mageは水の精霊Water Elementalを、Death Knightはおぞましいグール(Ghoul)を召喚可能(クラスによってはスペシャライゼーションの選択によって使える・使えないがあり)。

2つ目はコンパニオン(Companion)、愛玩動物としてのペット。誰もが入手でき、戦闘には参加してくれませんが常に連れて歩けます。動物・鳥・ミニサイズのモンスター・虫など多種多様なものがあり、色んな方法で入手可能なコレクターズアイテム。

3つ目はペットバトル(Pet Battle)で戦うペット。ポケモン的なゲーム(かなり似ているらしい)をWoWをプレイしながら楽しむ事ができます。ちょっとだけやった事がありますが、レベルさえ上げれば力押しで勝てるのかと思ったら、だんだん敵がさまざまな特殊能力を使い始めて、こっちも特殊能力持ちを集める必要があるみたいで、意外と奥は深そうです。コンパニオンペットとペットバトルのペットは共通(のはず:[追記]バトルに使えないペットも一部あり)。

名前表示の見方・タイトル(称号)

同一陣営プレイヤーの頭の上にある名前の表示を見ると、名前以外に色々書かれていると思います。名前の下にある< >は所属ギルド名。名前の横に(*)マークがあれば他のサーバーのプレイヤーである目印。青文字ならばWar Mode無効・緑は有効。

また、名前の前後に何やら書かれているのはTitle(<タイトル>:称号)です。Titleは特定のラスボスを倒したり、特定の勢力からの評判が一定レベルに達したり、さまざまな条件で獲得でき、複数のTitleを持っていればどれでも好きなのを表示させる事ができます。また、多くはAccount Wide(<アカウントワイド>:同一アカウントで所有するキャラどれにでも使える)扱いです。

名前の横の<AFK>って何?

AFKはAway From Keyboardの略で、現在離席中ですよという事です。まったく操作をせずに5分経過するとキャラが座り込み、名前の横にこの表示が付きます。そのまま30分経過すると、勝手にログアウトしてしまいます。プレイ中にちょっと席を外す時などは/afkエンターで自分からAFK状態に入る事もでき、AFK状態の時に誰かからメッセージ(Whisper)が来ると、その相手に現在AFK状態である旨が表示され、離席中だと伝える事ができます。

Reputation(<レピュテーション>:評判)

重要なパラメーターの一つとしてReputation(評判)があります。これはゲーム内の特定のFaction(勢力)からどのように評価されているかというバロメーターで、その勢力にまつわるクエストをクリアしたり、特定のモンスターを退治したりといった行いによって徐々に数値が増えていきます。一定の数値に到達する毎にNeutralFriendlyHonoredReveredExaltedと上がっていき、その勢力のベンダーから独自アイテムを買えるようになったり、買い物が値引きになったり(最大20%引き)するなどの特典があります。

誰もが避けて通れない高額な出費がMaster Ridingの資格(フライングマウントの速度アップ/5,000ゴールド)ですが、首都(StormwindまたはOrgrimmar)のReputationを上げておけば、最大1,000ゴールドの節約ができます。

Achievement(<アチーブメント>:実績)

ほかのゲームでもよくあるいわゆる実績です。クエスト50個クリアしたらとか魚100匹釣ったら的な簡単なのもあれば、すごく大変なのもあります。基本は自己満足ですが、マウントがもらえたりTitleがもらえたりご褒美付きのものもあります。また、Achievementを取らないとゲーム内で何かができない等の縛りとなっている場合もあります(最近の拡張のフライング資格等)。
なお、AchievementもAccount Wide扱いで各キャラで重複して取る必要がないものもたくさんありますので、二度手間・三度手間にならないよう、事前に確認を。

ギルド(Guild)

プレイヤーが仲間同士で作る冒険者組織。ギルドに加入するとギルド専用バンクが使えるようになって屋外にいても共有のアイテムを保管・引き出しできたり、Hearthstoneのクールダウンが短くなったり、色々特典があります。高難度コンテンツに挑みたい人はほぼ加入必須(※)。
ギルドに入る気はないがその特典だけ欲しい場合、裏技的に自分専用のギルドを作る事もできますが、他のプレイヤー達にチャット等を使ってお願いして、Guild Charter(ギルド設立趣意書)に自分除いて4人分(設立の時だけメンバーになってもらう・同一プレイヤーの別キャラは不可)のsignature(サイン)を集めなければなりません。

※高難度コンテンツといえばRaidですが、同じRaidでもいくつかの難易度設定があり、Raid Finderでメンバーを募って挑戦するものは、ギルドに加入していない行きずりの即席パーティーでもクリア可能な最低ランクの難易度に設定されています。

ワールドイベント(World Event)

毎年1回開かれる様々なお祭りなどのイベント。大体はバレンタインデー・ハロウィン・クリスマスなどのように、現実世界のイベントをゲーム中に再現したものです。独自のクエストが用意され、そのイベントでしか手に入らないアイテムが入手でき、アクションゲーム的なアトラクションが開催されるものもあります。

アイテムがいくつか追加される程度で毎年ほぼ同じ内容なので、プレイヤー達は正直それほど心待ちにしている訳ではありません。ただし、独自のコイン的なものをたくさん集めないと交換できないアイテムがあったり、ごく低確率でしか入手できないユニークなマウントがあったり、そういうのを目当てで参加する人は一定数います。
Darkmoon Faire<ダークムーン・フェア>のように毎月開催されるイベントや、1日限定でごくシンプルなミニイベントもあり、画面右上端のカレンダーアイコン(極小サイズ)クリックで開催日程を確認できます。

※Darkmoon FaireのProfession関連クエストはスキルポイントが稼げるだけでなく、Darkmoon Prize Ticketというのをもらえ、たくさん集めると先述のHeirloomアイテムなどと交換できるので、参加してやったほうがいいです。上に書いた"独自のコイン的なもの"の多くはイベント期間限定で消えてしまうのですが、これは翌月以降に持ち越し可能です。

マクロ(Macro)

本来なら2つのキーを押さねばならない動作を1つですませたり、条件に応じてキーを押した時の動作を変えたりできるちょっとしたプログラムのようなもの。先人が作ったものがネットで色々見つかりますし、単純なものならそれを多少改変したり、一から自作したりするのはそれほど難しくないので、ググって初歩は身につけておく事をお勧めします。ただし、なんでもマクロでできると楽になりすぎてゲームの面白さを損ねかねないので、たとえば詠唱時間のかかる呪文をマクロに組み込むと、その後の処理は実行されないといった具合に意図的な制限が設けられています。

アドオン(Addon)

ゲームに新しい機能を追加したり、ユーザーインターフェイスを変更したりできる有志が作った組み込み可能なツール。これで自分好みに色々カスタマイズし始めると、もうそれなしではプレイできなくなってしまう魔性の存在。さまざまな種類がありますが、ゲーム本体に新拡張のリリースなどで変更が加わるたびに個々のアドオンの更新が必要な場合が多く、更新しないとエラーが出たり、作者が更新するまでに時間がかかったり、なんらかの理由で更新が停止して代わりのものを見つけるのに苦労したりとか、面倒な側面も。

インストール方法は、ゲームのインストール先がCドライブのGamesフォルダーの場合、ダウンロードしたZIPファイル内のフォルダーを以下のフォルダーにコピーするだけです(念のため各アドオンの説明書きを確認の事)。キャラ選択画面左下のAddOnsボタンを押して、各アドオンの有効/無効の切り替えが可能です。

[アドオンインストール先フォルダ]
C:\Games\World of Warcraft\_retail_\Interface\AddOns

CurseForge(代表的なアドオン紹介サイト:英文)
https://www.curseforge.com/wow/addons

ゲームを録画する

Windows 10以降では録画機能がOS標準で備わっており、ゲームの録画が可能です。すべてを録画する必要はありませんが、ストーリーを記録して後でセリフの確認をしたり、なかなか勝てない強敵相手にどうすれば勝てるか研究したり、Instance/Raidでの立ち回りを復習したりしたい場合に威力を発揮します。10の場合、スタートメニューの左端の設定アイコンをクリックしてそこの"ゲーム"と、さらにその下の"キャプチャ"メニューから設定ができます。

英語をgoogleなどのネットサービスで翻訳する時の小技

クエストの翻訳:英語苦手でも「World of Warcraft(WoW)」を遊べるのか?
http://www.dgfreak.com/../wow-english.html
ムービーの翻訳(公式がYouTubeに英語字幕付きでアップしている場合)
http://www.dgfreak.com/../wow-translation.html

※それ以外の会話などでも、特徴のある文章の一部をキーワードにしてググれば英語の全文が見つかる場合があります。

過去の拡張を今でもプレイできる訳だけど、物語の整合性は取れてるの?

これまでにリリースされた拡張はすべて時系列順の物語で、たとえば2番目の拡張は北の大陸NorthrendでのLich King:Arthasとの決戦のストーリーで、最終的にLich Kingは冒険者達によって討ち果たされました。しかし今Northrendへ行ったならば、Lich Kingはまだ討伐されていない事になっていますし、それどころか今では死んだはずの他のキャラクター達もそこでは何事もなかったようにまだ生きています。

要はゲームの都合上、過去の拡張のエリアへ移動すると、物理的に場所が移動するだけでなく、時間もその拡張の時代へと遡るようになっていると理解してください。ただし、たとえば最新の拡張のストーリーの中で、過去の拡張のエリアを訪れる事になったような場合は、最新の拡張の時代状況を反映したそのエリアが限定的に用意され、その中でストーリーを進められるようになっています。
また、何かの出来事を境に大きく変わった特定のエリアでは、NPCに話しかける事で変更前/変更後を切り替えられるようになっている場合もあります。

少しはかじっておいたほうがいい過去の拡張

通しでプレイはしなくても、頭の部分だけでも早い内にプレイしておいたほうがいい拡張として、1つは「Legion」。一番のメリットは早い時期にDalaran(Broken Isles)行き専用のHearthstoneがもらえる事。指定した宿に戻れる通常のHearthstoneとはクールダウンが独立しており、通常のHearthstoneがクールダウン待ちの時でも、Dalaranへ戻ってゲームを一休みしたり、Dalaranにあるポータルで首都(Stormwind/Orgrimmar)に戻ったりできます。

もう1つは「Warlords of Draenor(WoD)」。ここではDraenor内にGarrison(駐屯地の意)という自分専用の基地を早い時期に持つ事ができます。これもGarrison行き専用のHearthstoneをもらえ、一休みしたり不要品を売り飛ばしたりするのに便利です。GarrisonはWoD専用の内容なので、それ以外の拡張をプレイする時にはあまり用途は多くないのですが、育てていく事によって銀行を設置できたり、首都行きのポータルがある東のはずれの島・Ashran行きのポータルを設置して、そこ経由で首都まで戻る事ができたり(※)、便利さが増してはいきますが、お金は結構かかります。

(※)直接首都へ戻れるポータルが設置できるように書いていましたが、Ashran経由の誤りでした。お詫びして訂正いたします(2022/11/7)。

※Chromie Timeが利用できる以前にこれらの拡張を始めるには、まず主要都市などにある"Hero's Call Board"という大きな掲示板を探してクリックして、一覧の中に導入のクエストがないかチェックしてみてください。ちなみにこの2つの拡張は、それぞれ"Broken Shore"・"Tanaan Jungle"という慣れていない人にはわかりにくいタイトルで出てきます。

遅れて拡張をプレイする場合の留意事項

新しい拡張を他のプレイヤー達と同時期に始めるのでなく、大きく遅れて始める場合に注意すべき点として、WoWの拡張では数か月毎に大きなパッチが出て、その度に新しいストーリーやクエスト、場合によっては新ゾーンが追加・解放されるようになっています。
ですが、過去の拡張やリリースから大分経った現行の拡張では、ある程度ストーリーを進めれば、本来もっと話を進めないと体験できないはずのそれらの新しいストーリーや新ゾーンにもアクセスできるようになっており(2キャラ目以降を育成するプレイヤーへの配慮)、話の順番がごっちゃになってわかりにくくなる傾向があります。
これについてはゲームのシステム上ある程度やむを得ない事でもあり、本来の順番通りに拡張のストーリーを楽しみたいのであれば、wowheadなどを参照してストーリーの流れを確認し、本来もっと後から体験するべきストーリーや新ゾーンは後回しにするなどして対策するしかありません(次の項目も参照)。

そのクエストがどの拡張・どのパッチで追加されたかを知る方法

wowheadでそのクエストを検索すれば(※)、右側の"Quick Facts"のAdded Patchの所に8.3.0.*****のような数字が書かれています。先頭の数字が拡張の種類(この場合8-1=7番目の拡張であるBFA。1は拡張が出る前の最初のWoW)で、2つ目の数字3がその3番目のメジャーパッチで追加されたクエストであるという事。3つ目の数字はマイナーパッチの番号ですが、ここは0,1,2と1刻みで増えていくのでなく、いきなり8.2.5みたいに、きりのいい数字が使われる場合があります。

前の項目で書いたように遅れて拡張をプレイするような場合、メインストーリーに絡むようなクエストが同時期に複数出てきて、ストーリー的にはどれから手を付けるのが望ましいか迷う場合があります。その場合手っ取り早い判断材料として、このようにどのパッチで追加されたクエストかチェックすれば、ほぼ間違いのない選択ができます。

コミュニケーションの所に書いたように、Enterでチャットの入力欄を開き、クエスト一覧の所でタイトルをShift+左クリックし、テキストを全選択(Ctrl+A)してコピー(Ctrl+C)すれば、タイトルを手入力する手間を省けます。

セキュリティを向上させて不正を防止したい

ブリザードのゲームでは、アカウントの乗っ取りなどの不正防止のため、スマートフォン用にAuthenticator(ユーザー識別の意)というアプリが用意されています。これをスマホにインストールする事で、同社公式サイトにログインする際などには登録したスマホに通知が届き、確認してアプリのボタンをタップして認証しないとログインが拒否されるようになります。
これを含めて同社の要求する3つのセキュリティ設定を行う事で、各キャラが標準で持っているバッグのアイテム容量が4つ分増えますので、乗っ取りなどの最悪の事態を避けるためにもインストールするようにしましょう。

ちょっと便利なオプション設定

Escメニュー内の設定項目の内、ちょっと便利なものをまとめました。[ ]はその項目内のどのくくりの中にあるかです。

ターゲットのターゲット表示: Options >> [Gameplay]Combat >> [Combat]Target of Target
 現在選択中の相手(敵味方どちらでも)が選択中の相手を下に小さく表示
アクションバーの表示設定: Options >> [Gameplay]Action Bars
 レベルが上がると標準のままではAbilityを表示しきれないので、好みにカスタマイズを(詳細は後述のEdit Modeで)
アクションバーの固定: Options >> [Gameplay]Action Bars >> [Action Bars]Lock ActionBars
 アクションバーに設定しておいたアイコンをうっかり移動させたりのミスがなくなります。
オートルート設定: Options >> [Gameplay]Controls >> [Controls]Auto Loot
 倒したモンスターをクリックするだけで、ゴールドやアイテムを自動回収できるようになります。
字幕表示設定: Options >> [Accessibility]General >> [General]Cinematic Subtitles
 ムービーでの英語字幕設定をします。
チュートリアルの非表示: Options >> [Gameplay]Interface >> [Display]Tutorials
 いつまでもチュートリアルの説明表示が出続ける場合、このチェックを外してください。
ギルド勧誘のブロック: Options >> [Gameplay]Social >> [Social]Block Guild Invites
 問答無用でいきなりギルド加入の勧誘してくる人がいるので、それをブロックします。
クエスト説明文の視認性向上: Options >> [Accessibility]General >> [General]Quest Text Contrast
 クエスト説明文の背景色を明るくして文字の視認性をややアップさせます。
バックグラウンド時の音声オン/オフ: Options >> [System]Audio >> [Audio]Sound in Background
 ながらプレイで別ウインドウを見ている時は音で状況確認できるようオンに

※以下は「Dragonflight」で追加された新機能です。お好みで選択を。

バッグをまとめる: Options >> [Gameplay]Controls >> [Controls]Combine Bags into a single Bag
 複数のバッグの中身を一つの大きなバッグとしてまとめて表示します。
キー押しでNPCなどに対応: Options >> [Gameplay]Controls >> [Controls]Enable Interact Key
 NPCに話しかけたりメールチェックしたりといった各種動作を、マウスクリックでなく"F"キー一つで行います。
キー押しっぱなしで連射: Options >> [Gameplay]Combat >> [Combat]Press and Hold Casting
 キーを押し続けている間、そのキーに割り当てられた呪文などを連続して使用します。
自動で敵を選択: Options >> [Gameplay]Combat >> [Combat]Enable Action Targeting
 キャラの向きに応じて攻撃可能な敵を自動で選択します(選択するだけで勝手に攻撃する訳ではない)。

ユーザーインターフェースのカスタマイズ(Edit Mode)

最新拡張「Dragonflight」では、画面内の個々の要素の表示をかなり柔軟にカスタマイズできるようになりました。Escメニュー内の"Edit Mode"から行います。
標準のものは従来のとは少し異なり、恐らく最近のプレイヤーの好みの傾向を反映させたレイアウト(Modern)になっています。設定ウインドウ最上部のプルダウンでClassicを選択する事で、従来のものにより近い配置になります。さらに作り込みたい場合は、wowheadの以下の記事が参考になると思います。

Return to the Classic UI: Make Your UI Look Familiar Again(英文)
https://www.wowhead.com/news/...ui-look-familiar-again-329558

アクションバーについては、EscメニューのOptionsから基本の設定を行い、Edit Mode内で表示位置や縦/横の切り替え・アイコンサイズ・アイコン数などを個別に設定できます。


【関連リンク】

広範な情報を備えたご存じWoWの総合サイト:WoWhead(英文)
https://www.wowhead.com/
個々のクラスの能力や戦い方研究:Icy Veins Class Guides(英文)
https://www.icy-veins.com/wow/class-guides
Professionで効率的にスキルポイントを獲得する:Profession Leveling Guides(英文)
https://www.wow-professions.com/profession-leveling-guides
WoW用アドオンの紹介サイト:CurseForge(英文)
https://www.curseforge.com/wow/addons

本サイトのWoW関連情報トップページ
http://www.dgfreak.com/../wow-link.html

ご質問・ご要望等ありましたら、こちらのブログ記事にコメントとしてお書きください。リンクはご自由に。

Digital Gadgets Freak