2020年10月17日
最終更新:2026年3月5日
10番目の新拡張「The War Within」の2024年リリース以降、新規のプレイヤーはまず9番目の拡張「Dragonflight(以下DF)」でレベル上げをする事が基本(※)となっています。ですが予備知識もなしにそこから始めるとストーリーの流れがさっぱりわからないので、直近の出来事に重点を置いた内容で「World of Warcraft」の歴史を紹介します。
なお、物語を一番最初から順序立てて知りたいという方は、「5分でわかるWorld of Warcraftの歴史」からお読みください。
また、登場人物等についてより詳しくは人名・用語集をご覧下さい。
(※)その前2つの拡張では7番目「Battle for Azeroth(以下BFA)」でのレベル上げが基本でした。なお、最新拡張「Midnight」を購入すると、1キャラをレベル80まで即座にレベルアップできるCharacter Boostが付いてくるので、いきなり最新拡張でプレイする事も可能です。
(これもかなり長くなってきたので、読んでらんねーと思ったらすっ飛ばして9番目の「Dragonflight」から読み始めてもOKです)
物語の舞台となるのは、Outland<アウトランド>における争乱(拡張1「Burning Crusade」:2007年)・北の大陸でのLich King<リッチキング>との最終決戦(拡張2「Wrath of the Lich King」:2008年)・暴竜Deathwing<デスウイング>との死闘(拡張3「Cataclysm」:2010年)など、御難続きの惑星Azeroth<アゼロス>です。異世界や別の惑星も時々出てきます。
そこではHuman<ヒューマン>などの種族からなるAlliance<アライアンス>と、Orc<オーク>などからなるHorde<ホード>の2大陣営が長く対立しています。Azerothを狙う悪魔族を中心とするBurning Legion<バーニングリージョン>と呼ばれる異世界からの侵略者の策謀によるものだったとはいえ、元々はHordeの中心種族であるOrcのAzeroth侵攻(WoWの物語開始より前の1次~2次大戦)から始まった関係なので無理からぬ事ではあるのですが、一方で全世界を揺るがす脅威に何度もさらされ、そのたび共闘を余儀なくされてきました。
彼らの関係を再び悪化させる要因となった一つは、Hordeの父とも言えるOrcのThrall<スロール>の後を継いでHordeのリーダー(Warchief<ウォーチーフ>)となったGarrosh<ガロッシュ>の暴走。Hordeの首都がある西の大陸Kalimdor<カリムドー>の玄関口の一つであり、Allianceの強力な女魔法使いであるJaina Proudmoore<ジェイナ・プラウドムーア>が治めるTheramore<セラモア>の地を強力な新型爆弾で廃墟にし、さらに強大な力を手中にすべく新大陸Pandaria<パンダリア>で見つけた邪悪な力を我が身に取り込もうとしたため、最後にはHordeの仲間内からも見放されて自滅。(日本語解説付ムービー)
しかし、その後彼は異世界Draenor<ドラノア>(Orcの故郷で後のOutland)の過去の時空へと逃亡し、軍勢を組織して再び戦乱を引き起こします。それもまた両陣営の共闘によりなんとか鎮圧に成功しますが、これがBurning Legionの一大侵攻の呼び水となってしまいます。(日本語解説付ムービー)
これを食い止めるべく、Legion侵攻の入口となっている島(Broken Isles)へと連合軍が向かいますが、想像以上に敵は強力で両軍は大打撃を受け、AllianceのリーダーであるHumanのStormwind王国<ストームウインド>のVarian王<ヴァリアン>が戦死。この際Horde軍が先に撤退を始め、Alliance軍が完全に孤立した状態となっていたため、Hordeにはめられたと彼らに対するAllianceの不信感がさらに増大(もっともHorde側でも新WarchiefのVol'jin<ヴォルジン>(Troll<トロール>種族)が瀕死の重傷を負うなど撤退やむなしな状況だったのは事実)。ムービー:YouTube >>英文テキスト)
熾烈な戦いはBroken IslesからLegionの根拠地がある惑星Argus<アーガス>(Alliace側種族Draenei<ドラナイ>の故郷)にまで及び、最終的にLegionの親玉であるSargeras<サーゲラス>をPantheon<パンテオン>(造物主Titan<タイタン>のトップメンバー達でかつてのSargerasの同胞)達が封印(ムービー:YouTube >>英文テキスト)し、多大な犠牲を出したLegionの侵攻は終結します。
Legion序盤の戦いでVol'jinが死亡し、HordeのWarchiefとなったのは種族Forsaken<フォーセイクン>(死から蘇ったUndead達)を束ねる元High Elf<ハイエルフ>のSylvanas Windrunner<シルバナス・ウインドランナー>。
彼女はGarrosh同様にトラブルメーカーで、かつてLich Kingによって国を滅ぼされ、同胞を殺され、自らはUndeadへと変えられ、その後復讐の生を生きてきた(Undeadですけど)気の毒な人ではあるのですが、敵味方見境なく毒ガス攻撃を行い、死んだ兵士をUndeadとして蘇らせるような真似すら平気でやります。
これに対し、名誉を重んじるOrcの老戦士・Saurfang<ソーファング>や、Tauren<トーレン(牛さん)>で穏健派のBaine<ベイン>など、Horde各種族のリーダークラスの間でもSylvanasに対する不信が高まり続けています。
さらに両陣営の関係を不安定にしたのは、強力なパワーを秘めたAzerite<アゼライト>という新鉱物の発見とその利権争い。Varian王の後を継いで即位したAnduin王<アンデュイン>は、Allianceのリーダーとして両陣営の軋轢緩和を模索していましたが、SylvanasはAlliance側種族の一つNight Elf<ナイトエルフ>の故郷であるTeldrassil(テルドラシル)を突如急襲(BFA開始直前のプレイベント)。多くの住人を惨殺し、彼らのシンボルであった巨大な聖なる樹・World Tree<ワールドツリー>を焼き払う暴挙に出ます。(ムービー:YouTube >>英文テキスト)
これを引き金として両陣営の間でついに大戦争が勃発(四次大戦)。Anduin王はForsakenの本拠地であるUndercity<アンダーシティ>(かつて存在したHumanの王国の一つLordaeron<ローデロン>の首都であった地)の攻城戦を敢行し、あわよくばSylvanasを殺すか捕まえるかする事で戦争の早期終結を図りますが、Undercityは陥落させたもののSylvanasには逃げられてしまいます。(日本語解説付ムービー)
これにより戦争が長期化する見通しとなったため、両陣営はそれぞれ戦力補強のため、海の彼方の新勢力を味方に引き入れようと画策します。それがBFAの舞台となるAlliance側のKul Tiras<クルティラス> (Jainaの故郷である海洋国家)であり、Horde側のZandalar<ザンダラー>(Hordeに属するTrollとは別のTroll部族の帝国)である訳です。
BFAでのJainaは対Horde強硬派ですが、かつては種族間の協調を夢見る穏健派の代表格であり、それゆえに前の大戦でOrcを野蛮なだけの種族と決めつける海軍提督の父と対立し、彼を死なせてしまった悲しい過去を持ちます。
ですからOrcのGarroshによって自分の領地であるTheramoreを破壊され、大切な仲間や民を皆殺しにされた怒りと悲しみは計り知れないものだったでしょう。それにも関わらず、父を殺し、Theramoreを守れず多くの同胞を死なせたと、故郷の人達からは裏切り者・父殺しの罪人として白眼視されています。(ムービー:YouTube >>英文テキスト)
Orcの老戦士・Saurfangは、Undercity(Lordaeron)攻略戦の終盤で死に場所を求めるように単騎Alliance軍の前に立ちはだかりますが、ついに力尽きAnduin王に名誉ある死を請います。しかし王は名誉を知る者として彼の命を惜しみ、捕虜としてStormwindの牢へと幽閉するに留めます(BFA冒頭で体験できるはずのUndercity(Lordaeron)攻略イベントは、少なくとも新規プレイヤーが今回BFAをプレイする場合には省略されています)。
Azeriteという鉱物は、LegionのクライマックスでSargerasを封印した際、最後の悪あがきに彼がAzerothの大地に途方もなく巨大な剣を突き刺した事でAzerothが流した"血"の結晶である事が判明。このため、傷ついたAzerothを癒やすために必要なキーアイテムともなっています。この辺りの話で出てくる水晶のような外見のおじさんは、Alliance陣営Dwarf<ドワーフ>のMagni王<マグニ>です。
JainaはKul Tiras指導者の母Katherine<キャサリン>から裏切り者として断罪され幽閉されていましたが、Katherineの腹心で友人のPriscilla<プリシラ>が偏った情報を彼女に吹き込んで娘を憎悪させ、しかも海賊達と裏で手を組んでProudmoore家の評判を貶めさせるような極悪人の野心家であった事が発覚し、娘に対する誤解は解け母子はようやく和解。窮したPriscillaは海賊の船団を率いて実力行使に出ますが、Jainaが父の形見のペンダントの力を解放してこれを撃退し、提督(Lord Admiral)の称号を授けられます。(ムービー:YouTube >>英文テキスト)
一方、両軍の消耗戦が続く中、Anduin王の手引きで牢から脱走したSaurfangは、Thrallらと共についにSylvanasに対する反乱を起こし、反乱軍とAllianceとの連合軍が首都Orgrimmar<オグリマー>を囲みます。SaurfangはHordeの同胞達と戦うよりSylvanasとの一騎打ちを望みます。戦闘はSylvanas優勢に進みますが、不屈の闘志を見せるSaurfangに苛立ち、自分にとってHordeなどどうでもいい存在だとつい本音を漏らしてしまい、彼女は兵士達を見捨てて一人戦場から飛び去ります。Saurfangは命を落としますが、Hordeはリーダーを失いようやく戦争は終結(日本語解説付ムービー)。
その後Nagaの女王Azshara<アズジャラ>を利用してOld GodsのN'zoth<ヌゾス>が復活しますが、Magni王やWrathion(<ラシオン>Old Godsによって正気を失った3番目の拡張のラスボスDeathwingの子)らの助力の元にこれを撃退。
行方をくらまし両陣営から追われる身となったSylvanasは、一人北の大陸Northrendに現れ、Arthas(<アーサス>闇落ちしてLich Kingと融合したかつてのLordaeron王国の王子:2番目の拡張のラスボス)亡き後不死の怪物共を統べる新Lich King(Bolvar<ボルヴァー>)を戦いの末に下してその兜を真っ二つに砕き、これによって死者の世界へと繋がる扉が開かれてしまいます(日本語解説付ムービー)。一方Anduin/Jaina/Thrall/Baineといった両陣営のリーダー達が何者かに連れ去られてしまいます。
彼らを救出すべく、冒険者達は死者の世界であるShadowlandsへ。そこはEternal Ones(<エターナルワンズ>永遠の者達)と呼ばれる4人の強大なリーダー達がそれぞれ4つの領域を支配する世界でしたが、生者の世界同様に大きな混乱が生じていました。
一連の混乱を裏から操っていたのは、かつてShadowlandsのリーダーの一人であり、罪を咎められ今は地獄界Maw<モー>に幽閉されているJailer(<ジェイラー>看守の意)でした。彼はSylvanasに早くから接近し、自分ならばこの苦しみに満ちた世界を変革できると協力を求めていました。
そして彼女の協力の元、世界のすべての死した者が裁きを受ける事なくMawへと直接墜とされるよう謀略を仕掛け、死者の世界を支えるパワーの源であるAnima<アニマ>を独占し、これによって完全な自由を得ます。
彼の目的は、全宇宙を創造したFirst Ones(<ファーストワンズ>始まりの者達)が定めた宇宙の理自体を書き換える事。この宇宙は光と闇・秩序と混沌といった相反する力が対立・均衡する事で成り立っており、この事が争いを生み時には悲劇を起こします。この根本原理を書き換えて、自分がすべての力を統べる唯一絶対の支配者・裁定者になろうとしているのです。このためにZereth Mortis<ゼレス・モーティス>と呼ばれるFirst Onesが宇宙創造のために作った工房を手に入れようとしていましたが、彼に対する不信感を募らせたSylvanasが反旗を翻し、Shadowlandsの有力者達の協力を得て、冒険者達はついにJailerを打ち倒します。
SylvanasはArthas:Lich Kingの魔剣Frostmourneによって砕かれた魂のかけらを取り戻し、生前の高潔な人格が戻って罪の意識に苛まれながら、裁きを受ける事なくMawに墜とされたすべての魂を裁定者の元に送り届けるという、いつ終わるとも知れぬ贖罪の業を続けています(Hordeはその後強大な権限を持つWarchiefを置かず、種族リーダー達による集団指導体制へと移行)。
呪いによってJailerの操り人形と化していたAnduin王は、最後の力を振り絞ってその呪いを打ち破りますが、自分が行った悪行に対する罪悪感からAzerothに戻れず、一人Shadowlandsを放浪しています(Allianceは二次大戦の英雄Turalyon<テュラリオン>が軍司令の肩書きで王の職務を代行中)。
とはいえ大戦は終結し、Shadowlandsの混乱も終息し、Azerothはつかの間の平穏を得ました(*)。しかしその頃、長い間眠りについていたドラゴン達の故郷の島が目を覚まします...。
(*)設定上は「Shadowlands」の争乱が終結した後「Dragonflight」が始まるまでに、3年程のほぼ平穏な時期があった事になっているそうです。
Shadowlandsにおける戦いの後、AllianceとHordeの関係はかなり改善し、しばしの平和が続いていました。その最中、ドラゴン種の故郷であり太古の昔に封印されたDragon Islesが長い眠りから目を覚まします(ムービー:YouTube >>英文テキスト)。ドラゴン種を統べるDragon Aspects達が故郷への帰還を果たしますが、彼らと敵対するPrimalist<プライマリスト>と呼ばれる集団もまた蠢動を始めており、そのリーダーである4頭のPrimal Incarnates<プライマル インカーネイツ>(原初の化身)を復活させようとしていました。
Primal Incarnatesはドラゴンよりも古い種であるプロトドラゴンで、造物主TitanによってAzerothの守護者として不死の力を与えられたDragon Aspectsに対し、この4頭はTitanによるAzerothに対する干渉を"汚染"とみなして反発(※)し、Old Godsの眷属であるElemental(精霊)達に力を与えられた者達で、Dragon Aspectsが総掛かりで辛うじて封印した強大な相手です。そしてその中でもっとも若いRaszageth<ラセガス>の封印が解かれてしまい、これに対してDragon AspectsはAzerothの英雄達に助力を求めます。(日本語解説付ムービー)
※Dragon Aspectsを始めとしてドラゴン種は、Titanによってプロトドラゴンから"進化"させられた種であり、これを受け入れるか拒絶するかが対立の火種だった模様。遺伝子組み換え食物を肯定するか否定するかみたいな?
調査隊と共にDragon Islesに上陸した冒険者達は敵対勢力と戦いながら、この島のいくつかの種族達の協力を得ていきます。そしてついにRaszagethと激突しこれを倒しますが、それと引き換えにPrimal Incarnatesの残り3頭が復活してしまい、さらなる脅威に直面する事になります。Dragon Aspectsはこの困難に対処するために、3番目の拡張Cataclysmの最後でDeathwing(かつて同じDragon AspectsであったNeltharion<ネルサリオン>が狂気に墜ちた姿)を倒すために失った不死の力を再度取り戻し、再びAzerothの守護者となる方策を探ります。
一方Primal Incarnates側ではもっとも好戦的で戦いに逸るFyrakk<フラーク>に対し、リーダー格で狡猾なIridikron<イリディクロン>はさらなる力を手に入れる事を優先し、Forbidden Reach(新種族Dracthyr<ドラクシア>のスタートゾーン)や地下世界を探索してNeltharionの遺産を手に入れ、さらにDragon Aspectsと敵対し時空を操作する能力を持つInfinite dragonflight達と取り引きして過去の世界へ戻り、冒険者達の阻止しようとする努力も虚しく強力な力を秘めたアイテムDark Heartを作り上げてしまいます。そして何を企むのかIridikronはDragon AspectsやAzerothの冒険者達との決着をつける事なく、いずこかへ姿を消します。(ムービー:YouTube >>英文テキスト)
残されたFyrakkは本来の目的も忘れてひたすらに力と破壊とを追い求め、拡張BFAで故郷を失ったNight Elf達がこの地に新しく作り上げようとしている新たな故郷であり、新たなWorld Tree(世界樹)が育ちつつあるAmirdrassil<アミルドラシル>を襲撃しますが、冒険者達の手によって倒され、Dragon Islesはようやく平穏を取り戻しました。
・Primal Incarnatesの残る一頭Vyranoth<ヴィレナス>はかつてはDragon Aspectsの筆頭である女王Alexstrasza<アレクストラーザ>の親友であり、IridikronやFyrakkの手段を選ばないやり口に反発して最終的にDragon Aspects側に寝返り、最後の戦いを共に戦います。
・どこかへ消えたIridikronの企みはまだ明かされていませんが、Vyranothとの会話(ムービー:YouTube >>英文テキスト)からして次の拡張The War Withinの主要な敵であるVoid<ボイド:the Lightと対極の闇・虚無>の先駆け(Harbinger)・Xal'atath<ザラタス>と何らかの取り引きがあったようで、Dark Heartは今彼女の手中にあります。
・ストーリーの最後でDragon Aspectsは再び不死の力を取り戻します。WrathionとSabellian<サベリアン>が争っていたBlack Dragon種を統べるNeltharionの後釜には結局Ebyssian<エビシアン>(普段は牛さん)がなり、拡張Legionで命を落としたYsera<イセーラ>の後釜には娘のMerithra<メリスラ>がつき、さらにVyranothが残ったプロトドラゴン達をまとめて6人目のDragon Aspectsとして新たに加わりました。
3部作の1作目となる10番目の拡張。前拡張でIridikronが作り上げたDark Heartという強力なアイテムを譲り受けたVoidの先駆けXal'atath。そしてAzerothの多くの人々が体験し、Radiant Song<レディアントソング>と呼ばれるようになった謎の声と映像(日本語解説付ムービー)。Voidの力を取り込んだVoid ElfのリーダーAlleria Windrunner<アレリア・ウインドランナー>にVoidの制御方法を教えた師・Locus-Walker<ローカスウォーカー>によれば、彼の生まれ故郷の星がVoidに滅ぼされた時も、同じ現象が起きていたとの事。
Xal'atathの正体を求める大魔術師Khadgar<カドガー>はAlleriaにその捜索を依頼し、Kalimdorの南東洋上に位置するKhaz Algar<カズアルガー>(地上部の島の名称がIsle of Dorn<アイルオブドーン>)が次の攻撃の対象になるとの情報を得て、これに対応すべく浮遊魔法都市Dalaran<ダララン>をテレポートさせます。しかしそこでXal'atathが率いる蜘蛛人間種族Nerubian<ネルービアン>の軍勢の襲撃を受け、KhadgarはXal'atathと戦いますがDark Heartを手にした彼女の力は極めて強大で、Dark Heartが作り出したVoidの球体に呑み込まれ、Dalaranも粉微塵に粉砕されてしまいます。(ムービー:YouTube >>英文テキスト)
辛うじて地上に脱出した冒険者達をNerubianが追い詰めますが、彼らを救ったのはグリフォンに乗りDwarfとよく似たEarthen<アーセン>を名乗る種族。彼らはNerubian達を撃退した後、この突然の来訪者達を彼らの首都Dornogal<ドルノガル>へと案内します。そのEarthenの世界でもNerubianの攻撃が激化しており、その背後にはXal'atathの影が。冒険者達はEarthenに協力してNerubianと戦い、Xal'atathの甘言に操られたEarthen内部の勢力を打倒。
また、Arathi<アラシ>と呼ばれる人々(かつて存在したHumanのArathi Empireの末裔であり、Elfとの混血種族)と出会い、同じくNerubianの襲撃を受ける彼らとも共闘関係を結び、ついにNerubian達の領土であるAzj-Kahet<アジュカヘット>に辿り着きます。そこでNerubianの相次ぐ攻撃はXal'atathに唆されて母である女王を殺し、新たに玉座についたAnsurek女王<アンサレック>の野心によるものだと知り、その非道に抗する者達の協力も得て無事Dornogalに帰還。そして地上から到着したAlliance/Hordeの連合軍を援軍としてNerubianの軍勢との決戦が始まり、これに勝利。Xal'atathはAlleriaの放った矢によってDark Heartを傷つけられ撤退を余儀なくされます。(ムービー:YouTube >>英文テキスト)
Xal'atathはGoblinが統治する地下都市Undermineに向かいDark Heartを修復させますが、強大なVoid LordのDimensius<ディメンシアス>に滅ぼされた星K'aresh<カレシュ>の元住人(Ethereal<エセリアル>)でありながら、Dimensiusを復活させようと目論むShadowguard達に奪われてしまいます。Dimensius復活を止めるべく冒険者達はAlleriaの師Locus-Walkerに導かれ、彼の故郷でもありかつて破壊されたK'areshへ向かいます。そしてLocus-Walkerが彼らに協力者として引き合わせたのは、Xal'atathその人。
実はXal'atathははるかな昔Voidに滅ぼされた星の一つの住人で、その後復活させられVoidに仕える事を余儀なくされた存在であると。DimensiusがK'areshに襲来した折りに束縛から逃れようと主を裏切っており、K'areshの人々の星そのものを自爆させるという絶望的な試みの結果、砕けた断片として宇宙に散らばったDimensiusが復活するのを恐れていました。Alleriaは彼女との共闘を激しく拒絶しますが、Dimensiusを倒すには他の道はないと説得され、結局共に戦う事になります。
そして完全ではないものの再び形を成したDimensiusとの決戦が始まります。生身の肉体ではDimensiusの前に立つことすらできないため、Xal'atathの力を借りて冒険者達は自らをエネルギー体へと変えて戦い、激闘の末ついにXal'atathもろともDimensiusをDark Heartの中へと封印する事に成功。
しかしそのDark HeartをLocus-Walkerが手にした瞬間、その中から封印したはずのXal'atathが出現してLocus-Walkerを殺し、Alleriaに次に会う時には愛するものすべてを奪うと告げ、Dimensiusが封じられたDark Heartを手にしたまま姿を消します。(ムービー:YouTube >>英文テキスト)
最終的にXal'atathに完全にしてやられる形で終わった3部作の1作目。てっきりXal'atathはDimensiusを復活させようとしていると思っていたので、この展開は完全に予想外でした。
本人の告白によれば彼女ははるか昔Voidに滅ぼされた星に住んでいた幼い少女であり、その後生まれ変わらされVoidに仕える事を強いられたと。そしてその束縛から逃れようとDimensiusを裏切ったため、復活を許せば我が身が危険というのは事実のようで、復活を阻止する動機は確かにあります。では彼女は一体何を目指しているのか。
同じく彼女の言葉によれば、Voidの先駆けとして生きる永遠とも言える時間の中で、「生き残る事こそ唯一の大切な事(survival is all that matters)」という考えを持つに至ったとの事で、敗死した女王Ansurekに対しては「生き残れるのはもっとも強い者のみ」とも述べています。
さらに、惑星AzerothのWorldsoul(星の意思そのもので、生まれる前のTitan)への執着を何度か口にしており、Voidの力を利用して何者にも束縛されず、何者にも己の生存を脅かされる事のない強大な力として、AzerothのWorldsoulを我が物にする事を目指しているのかもしれず、そうだとすれば元々のXal'atathのプランでは、Dark HeartにDimensiusでなくAzerothのWorldsoulを封印するつもりだったのかもしれません。
いずれにせよ新拡張Midnightにおいても、Xal'atathという狡猾な敵を中心にストーリーは展開していきます。
WoW最新拡張「Midnight」発表(2025年8月の記事・Midnightは2026/3/2開始)
http://www.dgfreak.com/.../20250823wow-midnight.html
※「Dragonflight」をプレイする場合、「人名・用語集」を"dragon"のキーワードで検索してドラゴン種族の登場人物をピックアップして読んでおけば、より物語を理解しやすくなると思います。