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World of Warcraft(WoW)日本語情報まとめ

World of Warcraft(WoW)ムービー集(日本語解説付)

日本語訳は結構真面目に書いてるつもりですが、直訳だと自然な文章にならないので大胆に意訳してみたり、
ニュアンスがいまいち掴めずなんとなくでごまかしたりはそれなりにありますので、ご了承ください。
(ストーリーの新しい順/更新不定期・登場人物について詳しくは人名・用語集を参照)

YouTube動画の字幕をGoogleなどで翻訳する際の小技
ミニコラム「引き継がれる言葉と思い」(2020/11/1)

次拡張「The War Within」(内なる戦い)アナウンスムービー


時期:次拡張「The War Within」(10番目の拡張)最初のアナウンス時のもの
概要:砂漠で大剣を手に岩に腰掛け物思いにふける男の正体は

どこかの砂漠。鎧をまとい大剣を手にした男が岩の上に腰掛けていた。
無精髭を生やし、その表情には内面の苦悩が滲み出ているように見える。
Shadowlandsにおいて、Jailerに操られ非道をなした罪悪感から故国に戻れず、放浪の旅を続けている若き王・Anduinである。
髪は短く刈り上げられ、かつて残っていた幼さはすっかり影を潜め、表情には老いすら滲んでいるように見える。

ふいに背後から足音が聞こえた。ろくに振り返りもせず何者か悟り、Anduinは言い放つ。
Anduin「我らに隠遁生活など望めぬと言いに来た、そうだろう?」
Thrall「貴公には時間が必要だった。我ら共に故国から遠ざかっておったからな
 だが時間そのものは何も癒やしてはくれぬのだ」
Anduin「私を追ってきただけではないな?あの映像だ。あなたも見たんだな?」
Thrall「最近多くをな」
そう言ってThrallは砂の上に手を置く。

Thrall「何か、いや何者かがこの世界の中心から我らに呼びかけておるのだ。
 まるで夢の中の声のように。
 何か暗黒のものが近づいておるのだ、Anduin。
 世界は再び貴公の光を必要としている」

ThrallがAnduinの肩に手を置くが、Anduinはびくっと体を震わせ、いきなりThrallに剣を突き付けた。
Anduin「私はもうそのような人間ではない!!
すでに光もない。
自分が見た事、した事の後では……」

大剣を突き付けられながら、Thrallは怖れも怒りの色も浮かべず言葉を続ける。
Thrall「Anduinよ、過去のあなたがあなたなのではない……
 あなたを信じている」
その言葉に、涙を浮かべながら剣を降ろすAnduin。

その時一段と強烈な目がくらむほどのビジョンが2人をつらぬき、何者か女性の声が「どうか聞いてください」と囁くのが聞こえた。

Anduin「ますますひどくなっている」
膝をついてしまったAnduinにThrallが手を差し伸べ、Anduinはそれを掴み立ち上がった。

Anduin「何がやってこようと、私はあなたと共に戦おう。
 だが、我々は共にその声に導かれてここにやってきた。
 一体誰なんだ、Thrall?
 誰が私達に呼びかけている?」
Thrall「まだ確かな事は言えぬ。
 だがあの剣、あれはその誰かに向けられたものであろうよ」

2人が見上げたその先には天にも届かんばかりの巨大な剣が、夕陽を受けながらその禍々しい姿を晒していた……

【ムービーの舞台】

さらに渋みを増したAnduinさん(ちなみにこれが10年前の拡張時の姿)。実写と言われたら信じるレベルのCGですね。
ムービー冒頭ではどこの砂漠が舞台かわかりませんが、大地に突き刺さった巨大な剣から、これがSilithus(物語の舞台惑星Azerothの2大大陸の内、西のKalimdorのほぼ南端)であるとわかりました。これはかつての拡張「Legion」クライマックスで敵の大ボスSargerasを封印した際、彼が苦し紛れに大地に突き立てたものです。そしてThrallのせりふから、彼らに呼びかける声の主は、この惑星Azerothの意思そのものだろうと彼が推測している事がわかります。
この剣から漏れ出る邪悪なエネルギーは大地を蝕み、勇者達が手にしていた数々の伝説的な武具(Artifact)をかき集めて、その秘めたパワーを全解放し、それによって剣を無害化する事には成功しましたが、剣そのものは撤去する事ができず、未だに残ったままです。

「隠遁生活など望めぬ〜」

3回目のセリフです。
AnduinはOrgrimmar攻城戦の際にThrallがSaurfangに言ったのを聞いていた訳ですが、元々はHordeから離れて隠れ住んでいたThrallに対し、Saurfangが言ったセリフ(YouTube直リンク)です。

「Dragonflight」Pre-Patchイベントムービー


時期:「Dragonflight」(9番目の拡張)Pre-Patchイベント
概要:大魔術師Khadgarが研究に利用するEastern KingdomsのKarazhan<カラザン/Medivh's Tower>。そこにDragon Islesへ赴いたはずのDragon Aspectsの一人(一頭)・Blue DragonのKalecgos<カレゴス>が訪れる。

Khadgar「友よ、こんなに早く戻ってこられるとは。例の島からの招きであったのに」
Kalecgos「恐ろしい事が起きたのだ、Khadgar殿」
Khadgar「Kalecgos殿、お聞かせ願おうか」
Kalecgos「あっという間の出来事だった。Wrathionがその若さ故、あるいは勇敢さか愚かさ故にそれを止めようとしたのだが」

飛んできた岩石にぶつかり墜落するドラゴン姿のWrathion。そして彼よりもはるかに巨大で雷光を身にまとったプロトドラゴンが姿を現す。

Kalecgos「だがもはや手遅れだった。巨大な嵐はすでに解き放たれてしまったのだ」

必死に逃げ戻ったWrathionは、Dragon Aspects達(人名・用語集)に事の次第を報告する。

Wrathion「彼女はメッセージを伝えさせるために、私を殺さずに逃がしたんだ。
彼らはTitan達に汚された世界を浄化するために戻ってくると。
Alexstrasza、彼女は誰だ?何者なんだ?」
Alexstrasza「彼女はRaszageth<ラセガス>。一番若い"原初の化身"よ」
Wrathion「化身だって?」

Nozdormu「Elemental達に味方する4匹の危険な連中だよ。
Aspect始まりの時代、我らはTitanからの贈り物を受け取ったが、彼らはそうでなかった」
Alexstrasza「その後に起きた戦いは想像を絶するものだったわ。
彼らを追放するのに、私たち全員の力を結集しなければならなかった」
Wrathion「それほど危険な連中なら、なぜ片付けてしまわなかった?」
Alexstrasza「それには忍びなかったの。彼らも私たちの同胞だったから...」
Nozdormu「時が彼らの怒りを鎮めることはなかったようですな。今の自分達をご覧なさい。
彼女がその仲間達を解き放ったなら、我らの力では止めることはかなうまい。
そして、もしIridikron<イリディクロン>の飢餓が解き放たれたら...」
Alexstrasza「それでは選択肢はありませんね。私たちが再び守護者となるためにはDragon Aspectsは生まれ変わらねば」

Kalecgos「Khadgar殿、我らが女王は決断を下された。
だが我らは己が何者かを再び見いだす道を歩み始めたばかりだ。
助けを得ずしては未来を確かなものにはできぬのではと恐ろしいのだ」
Khadgarは手を伸ばし、愛用の杖を魔法で引き寄せ、力強く応えた。
Khadgar「ならば我ら定命のものもまた、招きに応ぜねばなりますまい。
この先に待ち受ける嵐に立ち向かうために」

本拡張における脅威がようやく見えてきたムービー。やはりのんきに島を探索して終わりとは行かず、太古の昔にAzerothを支配したOld Godsと、彼らを倒し封印したTitanとの戦いの因縁を受け継いだ代理戦争の始まりという訳です。

【プロトドラゴンとは】

一瞬登場したRaszagethも、名前だけ出たIridikronもプロトドラゴンという生物で、その中で原初の化身(Primal Incarnates)と呼ばれる存在。

プロトドラゴンは、太古の昔ドラゴン種以前に存在した生物で、Dragon Aspects達も元々はプロトドラゴン。その頃Galakrond<ガラクロンド>という凶暴な個体が同胞の殺戮・捕食を繰り返して超巨大化し、恐るべき脅威となっていましたが、高い知性を身につけた5匹のプロトドラゴン達がTitanの戦士Tyr<ティア>の協力の元にこれを打ち倒し、この功績によって彼らはTitanからAzerothの守護者として強大な力を与えられ、Dragon Aspectsとしてドラゴン種のリーダーとなります。

これに対し、Old Godsとその眷属であるElemental(精霊)達の側に味方し、Elementalの力(火・水・大地・大気)を授けられた4匹のプロトドラゴン達が原初の化身を名乗りDragon Aspectsと戦いましたが、最終的に彼らは敗れDragon Islesの地に封印されたというのが過去のいきさつです。

Judgment - Part 1(審判[前編])


時期:「Shadowlands」(8番目の拡張)ラスト
概要:Shadowlandsの新たな裁定者(Arbiter)の元にJailerとの戦いをくぐり抜けた面々が集い、審判が始まる。

Arbiter「Sylvanas Windrunnerよ、あなたの審判の時が来ました。
慈悲の心なくして公平な裁定はありえません。
あなたのこれまでの行いには、Jailerの支配力の影響が見て取れます。
それは私たちが阻止できなかったもの」

Sylvanas「私はJailerに操られていたのではありません。私の行いは私自身が行ったこと。
そして、その結果を私は受け入れます」

Arbiter「では、誰の責めに対して応えるべきか、心に決めていますね?」

Sylvanas「私はTyrande Whisperwindの裁きに従います」

Arbiter「己の一番の敵に正義の裁きを委ねるのですか。
お集まりのみなさんの中に、この決断に異議のある者は?
...決は下されました」

怒りの表情を浮かべたTyrandeがSylvanasに歩み寄ると、刃を喉元に突き付ける。
Tyrande「バンシーよ、今度は何を企んでいる?
私が追ったWindrunnerならば、敵の刃の下に己を委ねるなど決してしなかったはず」

Sylvanas「死は私にとってもっとも慈悲深い結末だよ。
あなたに慈悲など期待はしないがな」

Tyrande「きさまの今の悔悛が本物だとしても、きさまがやったことが帳消しになるなど決してないぞ。
Windrunner、きさまに安息などない。きさまの犠牲者すべてに安らぎが訪れぬうちはな」

Tyrande「その囚人は今や私に委ねられた。連れてきなさい!!」

Judgment - Part 2(審判[後編])


時期:「Shadowlands」(8番目の拡張)ラスト
概要:WoWを代表するダークヒーロー・Sylvanasの運命がついに決する

Tyrande「この下に深淵(Maw)が拡がる。きさまがあまりにも多くの人々に強いた不公平な結末。
きさまの贖罪が始まるのはそこだ。
裏切られ、強いられ、その深みへと失われたすべての魂」

Tyrande「それらすべての魂を裁定者の元へと送りなさい。
その魂にふさわしい慈悲のある審判を受けさせるために。
Dori'thr(Tyrandeのふくろう)の監視の下、深淵を這いずり回り、あらゆる闇の果てを探索しなさい。
最後の魂が解放され、きさまが残る最後の一人となるまで。
これがきさまがその犠牲者と、そして我が民を再生させる方法だ」

Sylvanas「どれだけの時を費やそうと、必ず成し遂げましょう」

Tyrande「(Dori'thrに)調和あれ古き友よ。この女をよく見張りなさい」

深淵へと続く巨大な穴のほとりに立つSylvanas。最後に自分の姉と妹を見つめたが何も言わず、身を翻して深淵の深みへと飛び込んでいった。

[深淵(The Maw)]
本来死者の魂はShadowlandsで裁定者(Arbiter)の審判を受け、その魂にふさわしい4つの領域の内の一つへと送られます。そしてその後も贖罪の意思を示さない救いのない魂が最後に墜とされるもう一つの領域が"The Maw"で、いわゆる地獄界。
ところが本拡張開始前の時点で、このシステムがJailerの策略によって壊され、すべての魂が直接Mawへと送られ、Jailer達の力を増大させるようになってしまっていました。
※"maw"は本来"口"という意味で、maw of hell(地獄の口)という言い回しがよく使われるようです。地獄だとベタすぎるので深淵と訳してみました。

Shattered Legacies(引き裂かれた記憶)


時期:「Shadowlands」(8番目の拡張)終盤
概要:
「すべての者は我に仕えるのだ」
支配の聖域(Sanctum of Domination)の戦いの最後で、そのJailerの言葉がArthas:Lich Kingの言葉に重なった時、ついにSylvanasはJailerに反旗を翻しました。かつて魔剣Frostmourneによって引き裂かれた魂のかけらが体内に戻った時、バンシークイーンの赤く光る目は生前の青い光を取り戻しますが、それ以降意識を失ったままです。
そしてArthas王子のかつての師・Utherの尽力で彼女が意識を取り戻した時、強大なJailerとの最終決戦の舞台が幕を開けます。

意識を失ったまま眠り続けているSylvanas Windrunner。

Uther「Sylvanasの心は引き裂かれたままだ。死してから今に至るまで」

(Night Elfの故郷Teldrassilの惨劇の場)
Sylvanas「すべて燃やせ!!」
Elf女性「ここは彼らの家だったのに...
あなたは彼らを皆殺しにした!!
どうして罪のない人達の命を奪うことができるの?」
Sylvanas「生か死かなど超越した話なのだよ。
真の自由のためには他の道などないのだから。
なぜそれがわからぬ?」
Elf女性「私にはあなたが何なのかわかるわ。
この人殺し!怪物!虐殺者!!
ああ、どうしてこの苦しみから逃れることができないの...!?」

Uther「Jailerはそのつながりを断ち切ったのだ。
そして彼女に己の非道なふるまいを幾度も幾度も味わわせている。
魂が引き裂かれている限り、彼女が目覚めることはあるまい」
Baine「目覚めるべきではないかもしれん」
Bolvar「Jailerの計画を知っているのは彼女だけだ。いかにしてAnduinを救い出すかも」
Jaina「Anduinのことはこの女のせいなのよ?」
Thrall「Jainaの言う通りだ。どうして彼女を信じられようか」

Uther「彼女の傷は深い、私のものよりはるかに...」
そう言ってUtherはSylvanasの手を己の傷に押し当てる。
そこは意識世界の中。平和な時代のAzerothのどこか、生前の姿のままのSylvanas。
Uther「お初にお目にかかる、レンジャー隊長殿」
Sylvanas「これは何?あなたは?」
Uther「あなたと運命を共有する者だよ。同じ王子の剣によって命を落とした者」
Sylvanas「Arthas...あの怪物を止めようとして私は死んだのね?
そして私と同じ顔をした何かに取り憑かれた」
Uther「いや...あのバンシーはあなた自身なのだ」
Sylvanas「うそよ、そんなこと信じない」
Uther「彼女の道のりはあなたの死と共に始まったのだ。
あなたも彼女がなしてきた決断を見届けてきたはず」
Sylvanas「絶対にありえないわ! 私がそのために戦い続けてきたものすべてを裏切るなんて!
あなたにはわかるはずがない」

Uther「Jailerは見かけによらず狡猾だ。
私は自分が奴の手駒だと悟った時、その事実に押し潰されるところだったよ。
あなたもそうなると奴は確信していよう。だがそれでいいのか?
あるいは引き裂かれた過去の記憶を受け入れ、奴を止める手立てを我らに授けるのか」

炎に包まれる世界樹。焼き払えと叫ぶ己自身の姿。彼女はとうとうその現実を受けとめる。

Sylvanas「彼女の犯した罪はとても許せるものではないわ...
でも彼女...いえ、私がやったことの結果に向き合わなければならないのね?」
Uther「過去は変えられん。未来において誰も許してくれぬかもしれん。
だが何もしなければ、我らすべてに待ち受けるのは破滅だ。
時間がないのだ、レンジャー隊長殿。
いかがするか決断なされよ」

Uther「やるべきことはやった...」
そう呟き、意識を失ったままのSylvanasをじっと見守り続けるUther。
そしてついに彼女のまぶたが開く。

[Jailerの正体]
真の名前はZovaal<ゾボール>。Shadowlandsの他の統治者達と同様、First Ones(始まりの者達)によって生み出されたEternal One(永遠なる者)の一人である事が判明。
First Onesは全宇宙を創りだした創造主。あのTitan達もまた彼らによって生み出された存在で、その意味でJailerはTitanと同格の存在であり、その強大さを窺い知る事ができます。
彼の目的はFirst Onesの定めた宇宙の理を覆すことにあるようで、最終決戦の舞台は、The First Onesが天地創造の工房として作ったZereth Mortis<ゼレスモーティス>という新ゾーンになります。

[追記]
ちなみにYouTubeの字幕機能を使った字幕であれば、設定で日本語に自動翻訳して下部に表示する事もできます。ただ、このムービーでやってみましたが、Elf女性の「虐殺者(Butcher)!!」のセリフが「肉屋!!」と超直訳になってしまい、雰囲気も何もぶち壊しでした。

Wowheadの記事では、このElf女性もSylvanas自身だとうがった見方をしていますが、おそらくそれが正解でしょう(最初Night Elf女性と書いていましたが、身体的特徴はむしろHigh Elfのものなので(SylvanasはHigh Elf)、修正を行いました[2021.12.13])。

Chains of Domination(支配の鎖)


(2021年2月開催のBlizzConline オープニングセレモニー日本語字幕付きバージョンより)
※この動画は別ウインドウで開きます。
時期:「Shadowlands」(8番目の拡張)中盤
概要:死者の世界で囚われの身になったAnduin王の元にSylvanasが訪れ、仲間となるよう迫る

Shadowlandsの冒頭で、Anduin王を始めJaina・Thrall・BaineといったAlliance/Hordeの指導者クラスがJailer(今拡張のラスボス)の手のものによって捕らえられてしまいました。Jailerは彼らを己の野望を成就するための道具として利用しようとしています。

そのJailerの手先となって働いているのは、先のHordeリーダー・Sylvanas Windrunner。過去に非道な行為をいくつも行ってきた彼女ですが、その目的は人々が過酷な運命に翻弄される世界の理を一変させようとする彼女なりの救世のためだったかのようにも思えます。そして彼女はJailerと手を組んだ訳ですが、自分の理想を実現するどころか、結局はJailerの野望のために利用されているだけではないのかと、その心の中には迷いが生じているように見えます。

ついにAnduin王はJailerの思うがままに動く操り人形となってしまいますが、今彼が手にしているのは父王Varianの形見の剣に呪いのルーン文字を彫り込んだもの(形だけ似せた別の剣の可能性もあり)。それはかつてLordaeronの王子Arthasが魔剣Frostmourneの呪いによって魔人と化した過去の悪夢を想起させます。他の者達の目を欺くためにか、あえてAnduinの命も自我も奪わずに残しているようですが、果たしてAzerothの勇者達は王を呪いの呪縛から救い出すことができるのでしょうか?

World of Warcraft: Shadowlands Cinematic Trailer


時期:「Shadowlands」(8番目の拡張)最初の紹介ムービー
概要:Sylvanas Windrunnerが北の大陸Northrendを訪れ、Arthas亡き後Lich KingとなったBolvar Fordragonと対峙する。

Sylvanas「Icecrown...我らが苦難の象徴
生と死を隔てるヴェール
強奪者が氷の玉座に座す場所
だが、永遠の統治を行える王などいない」
禍々しい戦鎚を手に立ち上がるBolvar:Lich King。

戦いの末、BolvarはSylvanasの前に膝を屈する。
Sylvanas「きさまにこの兜は似合わぬ
これほどの力を身につけるにはな」
Bolvar「その力、きさまを閉じ込める牢獄となるぞ」
Sylvanas「この世界そのものが牢獄だよ」

そう言ってSylvanasがLich Kingの兜を二つに引き裂くと、異世界へのゲートが天空に出現した。
Sylvanas「私はすべての者をそこから解放してみせる!!」

[Bolvar Fordragonについて]

2番目の拡張でLich King(Arthas)を冒険者達が倒した後、その配下の不死の怪物達が主を失って暴走しないよう、Bolvar FordragonはArthasに代わる新たなLich Kingとなるべく自らの意思でその兜(Helm of Domination :支配の兜)をかぶりました。

BolvarはAllianceサイドの勇猛で高名なPaladinであり、HumanのStormwind王国で先王Varianが行方不明の時期に、幼いAnduin王子の補佐を託されていたほどの人物。NorthrendのLich King討伐戦の折り、その居城Icecrownの城門Wrathgateにおける戦いで、HordeのDranosh Saurfang(Varokの息子/この戦いで戦死)と共に連合軍を率いていましたが、Horde Forsakenの一部が反乱を起こして無差別毒ガス攻撃を行ったため部隊はほぼ全滅。

その場で彼も死亡したと思われていましたが、そこに現れたRed Dragon達の浄化の炎によって奇跡的に一命を取り留めていました。しかしその結果、皮膚は焼けただれ紅蓮の炎が体内で燃えさかり、さらに配下にしようと目論むLich Kingの拷問を受け、もはや怪物同然の身。人の世に戻ることはかなわず、Lich Kingは滅びBolvarも死んだと世間には伝えてくれと旧知のTirion Fordringに頼み、この重責を引き受けます。そして氷の玉座で不死の怪物どもの監視を続け、時には冒険者達に助言を与える存在となっていました。

Cinematic: "Reckoning"(決着)


時期:「Battle For Azeroth」(7番目の拡張)中盤
概要:Saurfang・Thrallらが率いるHorde反乱軍と、Anduin王らが率いるAllianceの連合部隊がHordeの首都Orgrimmarの前に布陣。戦いの火蓋が切って落とされようとしている。

Thrall「Varok(Saurfang)よ、時間だ」
Saurfang「Orgrimmarを守る者達は我らと同じHordeだ。我らの兄弟・姉妹達...」
Thrall「兵士達は皆おまえと共に戦う事を誓ったのだ。多くの命が失われるであろうがな」
Saurfang「あるいは一人だけですむかもしれん」
そう言うとSaurfangは一人歩み出て、城壁に向かって大声で叫ぶ。
Saurfang「Sylvanas Windrunnerよ!!きさまにMak'gora(決闘)を申し入れる!!」

城門が開き、Forsaken兵士1人のみを従えて、Sylvanasが姿を現した。

Sylvanas「裏切り者に率いられた裏切り者の群れか。
なぜ私がそのような挑戦に応じねばならぬ?」
Saurfang「わしの苦しむさまを見たかろう?」
その返答を聞いて、SylvanasがForsaken兵士から2本の湾刀を受け取る。

ThrallはSaurfangに戦斧を手渡しながら話しかける。
Thrall「兄弟よ、勝ち目はないぞ?」
Saurfang「古き友よ、おまえもわしも...」
戦友の覚悟を見て取ったThrallがため息をつくように言葉をつなげる。
Thrall「...隠遁生活など望むべくもないか」

Anduin「私が貴公をこの道に引き込んでしまった...」
Saurfang「我らはそれがどこへ通じる道か知っておった。
わしと共に歩んでくれ、残りの道のりをな」

その言葉を聞いたAnduinは、父の形見の剣をSaurfangに手渡す。
Zek'han(ゼカーン:Saurfangを尊敬する若きTroll兵士)が駆け寄ろうとするが、Thrallが手出し無用と押しとどめる。

Saurfang「さあ終わらせよう」
その言葉と共に、Hordeの戦斧とAllianceの大剣を手にしたSaurfangがSylvanasに襲いかかる。
しかしSylvanasはそれを軽々と受け止め、鋭い斬撃を幾度もSaurfangに浴びせる。
たまらず崩れ落ちるSaurfang。

Sylvanas「偉大なる指揮官の敗北...信頼しておったのにな。
奴らもそうだ。死はすぐそこだぞ老戦士よ。
そしてすべての希望はきさまと共に潰え去る」

だがSaurfangは再び立ち上がり、強烈な一撃をSylvanasに幾度も叩きつける。
Saurfang「きさまに希望を消し去る事はできぬ!!
Teldrassilでもきさまは試みて失敗した。希望は後に残った。
Lordaeronできさまは我々に殺し合わせ、そして失敗した。
そして我らはここに立ち上がった。
きさまは失敗し続けているだけだ。
Hordeは決して滅びぬ、その強さゆえに!!」

ついにSaurfangの振り下ろした剣がSylvanasのまぶたをかすめ、Sylvanasは激高したように叫ぶ。
Sylvanas「Hordeなどくそ食らえだ!!」

その信じられない言葉に思わずSylvanasの顔を見るForsaken兵士。

堰を切ったように侮蔑の言葉をつなげるSylvanas。
Sylvanas「貴様らすべてほんのわずかの価値すらもない!!」

Saurfang「Azerothのために!!」
その叫びと共にSaurfangが残りの力を振り絞って突進する。
しかし紫色の不浄のエネルギーがSaurfangを襲い、それをまともにくらったSaurfangの体は焼け焦げ、地面に倒れ伏した。

Sylvanas「自分たちがどのように見えているのかわかっているのか?薄っぺらな鎧をまとったおもちゃの兵隊ども。
名誉を口々に叫ぶけだものども。雁首を揃えて今のうちにせいぜい楽しむがいい。永遠に続くものなど何もない」

そう言い残すとSylvanasはその身をどす黒いもやへ変えて、ただ一人どこかへと飛び去っていった。

横たわるSaurfangの元に駆け寄るZek'han達。
Zek'han「...どうすりゃいいんで?」
Thrall「家へ連れて帰ろう」
Anduin・Thrall・Zek'hanがSaurfangの遺体を担ぎ上げる。

Orgrimmarの城門が開く。戦いを城壁の上から見守っていた兵士達は、無言のまま戦旗や槍で地面を打ち鳴らし、老いた英雄の帰還を出迎えた。

相変わらずクオリティの高いBlizzardのCGムービー。Hordeなどくそ食らえ(原文ではnothing)の叫びにForsaken兵士が思わずSylvanasを見て、Sylvanasはその視線感じて「あ、やべー事言っちゃった...」って感じに目が泳いでるんですよね。実写の役者の演技並みに芸が細かい。

Mak'gora(マクゴーラ):Orcの1対1の決闘法。この申し出を拒絶するのはきわめて不名誉な事とされています。基本は近接武器で戦うみたいですが、Sylvanasみたいに魔法を使ったからといって、必ずしもルール違反という訳ではないようです(そうでないとMage職などは勝負になりませんし)。
とはいえ、Sylvanasは弓も剣も使えるHunterですし、剣による戦いを自ら選んでおいて、結局最後は魔法で仕留めるというのはあまり名誉のある勝ち方とは思えません。
ちなみにHunterにはあの手の魔法技は本来ないはずですが、Undead由来の不浄のエネルギーを敵にぶつけるDeath Coil(Death Knightが使用)的な攻撃なのかなと。

Crossroads - Cinematic (分かれ道)


時期:「Battle For Azeroth」(7番目の拡張)中盤
概要:Sylvanasに逆らい投獄されたTauren(牛さん)のリーダーBaineを、Saurfang・Jaina達が救出

Jainaのマステレポートの呪文で脱出し、Thunder Bluff(Taurenの根拠地)の高台の上に出現する即席連合の
Baine救出チーム。崖のそばに歩み寄り、沈む夕陽を見つめるJainaに、Thrallが寄り添い話しかける。

Thrall「礼を言う。君の助けがなければBaineは命を落としていた」
Jaina「そんな事絶対起きてほしくなかった」
Thrall「私もさ。彼を失うなど到底認められん。
かつて彼の父を失った時のように...
すべてを変える事ができればいいのにと思うよ。
Caine(Baineの父)...Garrosh...そしてTheramore
時折、間違った事はすべて自分がやった事のように思えるのだ」
Jaina「私たちの手はみんな血まみれだわ」

Thrall「いずれSylvanasがやってくる。
Thunder Bluffは炎に包まれるだろう、Teldrassilのように」
Jaina「かつてあなたと私はHyjal山の丘で並んで戦った。
あの世界樹(World Tree)は落ちなかったわ
HordeとAllianceが共に力を合わせたからよ」
Thrall「Horde...Alliance...我らは何度も分かれ道にさしかかっては、その度に道を違えてきた。
今度は何が違うのだ?」
Jaina「私たちがいるわ」
Thrallの腕に手を置き、勇気づけるように答えるJaina

Jaina「行かないと。AnduinがBaineの無事を知りたがるだろうから」
Saurfang「王にお伝えしてくれ。あなたは一人ではないと」
笑顔を残し、テレポートで消えていくJaina

Mount Hyjal<ハイジャル山>
かつての三次大戦でArchimonde率いるBurning Legionの軍勢が襲来した折り、決戦の地となった舞台で、西の大陸Kalimdor北部にあります。JainaとThrallはそれぞれの軍を率いて共に戦った戦友な訳です。

※セリフのないHumanのおじさんは、RogueのMathias Shaw<マサイアス・ショウ>、Allianceの諜報任務を司るSI:7の長です。

※完全にアンチHordeと化していたJainaがなぜ変わったか、それはゲームをプレイしてのお楽しみという事で。
(ネタバレ上等ならば過去のストーリー確認の後、動画1動画2動画3動画4動画5(YouTube直リンク)を参照)

Cinematic: "Lost Honor"(失われた名誉)


時期:「Battle For Azeroth」(7番目の拡張)前半
概要:Lordaeron攻略戦で捕虜となったSaurfangの元をAnduin王が訪れる

Stormwindの港を見下ろすAnduin王とGenn Greymane

Genn「正規兵はこれが最後にて。次は民兵の召集が必要となります」
Anduin「戦争を始めた時、私はこれは平和のための戦いだと思っていた。
だが、我々はただ戦いのために戦っているだけだ」
Genn「陛下はあの女め(Sylvanas)を止めるため、最善を尽くしておられます」

Lordaeron攻略戦でAllianceの捕虜となったSaurfang。その牢をAnduin王が単身訪れる。

Anduin「Lordaeronで、貴公には私を殺すチャンスがあったはずだ。戦争を終わらせる事も。
なぜ殺さなかった?」
Saurfang「...今でも殺せるぞ」
Anduin「貴公を助けたのは、貴公が名誉を重んじると信じたからだ。違うか?
これ以上無辜(むこ)の民を苦しめたいのか?Hordeは...」
Saurfang「わしはHordeにすべてを捧げてきた!!
自ら血を流し、そして敵を殺した。それをSylvanasはぶち壊そうとしている!!
あの女はすべてをぶち壊すつもりだ!!
わしの望みはわがHordeを取り戻したいだけだ」
Anduin「Saurfang、答えてくれ。なぜ私の命を助けた」
Saurfang「あんたなら...あの女を止められるかと思ったからだ」
Anduin「無理だ...私一人ではな」

牢の鍵を開けたまま去って行くAnduin

Battle for Azeroth Cinematic Trailer(アゼロスを巡る戦い)


時期:「Battle For Azeroth」(7番目の拡張)最初のムービー
概要:HordeのTeldrassil攻撃で戦争が勃発、AllianceはHordeのForsaken根拠地Undercity(Lordaeron)に攻撃を仕掛け、戦争の早期終結を図る

Sylvanasの独白
「歴史は憎しみの繰り返し
同盟が結ばれては壊される。
我らはこの世界を分かち持つ事の代償を支払ってきた。
そして我らは自らを強からしめているものが何か、忘れてしまっているのだ」

攻城側最前線で指揮を執るAnduin王とGenn Greymane

Genn「隊形を組み密集して進め、 Lordaeronを我らが手に!!」
Genn「我が王よ、あの女を追いつめましたぞ」

味方兵士と共に城壁から矢を放ち続けるSylvanas

Sylvanas「撃ち続けろ!!」
劣勢を見て取ったSylvanasは、単身敵の攻城兵器に飛び移ると、見る間に周囲の敵を一掃して叫ぶ。
Sylvanas「Hordeのために!!」

Anduin王は押し込めと叫びながら自ら剣をふるって味方を鼓舞するが、
そこへ現れたSaurfangによってあっけなく吹き飛ばされる。
王の危機にGennが割り込んで事なきを得るが、思いがけない敵の逆襲により周囲は悲惨な状況に。

それを見たAnduinが剣を地面に突き刺してその手を高く掲げると、巨大な光のドームが彼を中心に
広がり、傷つき倒れ伏していた兵士達が力を取り戻して次々と立ち上がり始めた。
Anduin「一つになって立ち上がれ、Allianceのために!!」
これを見て「やるじゃない、坊や」という表情で薄い笑みを浮かべるSylvanas。
そして両軍は再び激しく激突する

Legion Cinematic Trailer


時期:「Legion」(6番目の拡張)最初のムービー
概要:Legionの襲来を知り、その侵入拠点であるBroken Islesに向かうAlliance/Horde両軍

飛行艇の中で、息子Anduinへの手紙をしたためるVarian王

「我が子よ、恐ろしい闇が再びこの世界に舞い戻ってきた。
かつてのように、我々の愛するすべてを滅ぼそうとしているのだ。
再び戻ることは叶わぬかもしれぬが、私はそれに立ち向かわねばならぬ」

怪物の群れの襲来の知らせに、船室を後にするVarian。
隣にはSylvanasが指揮するHordeの飛行船が併走している

「我が人生は常に剣と共にあった。
これまでの人生で私は王国が火に包まれるのを目にし、勇敢な英雄たちが無為に
命を落とすのを見てきた。
多くを失った私には困難な事ではあったが、私はおまえから忍耐と寛容・
そして信じることの大切さを学ばせてもらった。

Anduinよ、今私はおまえと同様確信している。
平和こそがもっとも高貴な願いである事を
しかしな、それを守るためには、戦いを躊躇してはならぬ」

攻撃を受けて飛行艇は墜落するが、Varianは二刀に分けた愛剣Shalamayne(シャラメイン)をふるい、
群がるDemonを次々と屠っていく
Sylvanasも矢を放って確実にDemonを倒していく。

最後にVarianは叫ぶ。「Azerothのために!!」

Warlords of Draenor Cinematic(ドラノアの戦王)


時期:「Warlords of Draenor」(5番目の拡張)初期のムービー
概要:Orcの故郷・異世界Draenorの過去世界。歴史の介入者の手でその運命が大きく変わる

毒々しい緑の液体をGrom Hellscream(Garroshの父親の若き日)に差し出すGul'dan

Gul'dan「飲むのだHellscreamよ。そして己が運命を手に入れよ」
Grom「Gul'danよ、その見返りに何を与えねばならん?」
Gul'dan「すべてさ」

それを聞くと、Gromは器を逆さにしてその液体をぶちまける。

Mannoroth「ぐっぐっぐっ、きさまはこの贈り物を拒絶するのか?」
巨大な怪物が姿を現す。Burning Legionが送り込んだPit Lord・Mannorothである。
緑の液体は、Orcを呪いにかけるために用意されたこの怪物の血。
Mannoroth「この野良犬どもは、己の死を見せるために連れてきたのか?」

その時、後方からMannorothめがけて複数の火球が降り注ぎ、その周囲で燃え上がった。
さらに頭巾をかぶった巨漢のOrcの号令で、巨大な爆弾を積んだ戦車が走り出すが、
Mannorothの攻撃が命中して擱座してしまう。
しかしGromが駆け寄り、これを信じられない剛力で後ろから押すと、それは再び走り出した。
戦車はまともに命中・爆発し、さしものMannorothも苦悶の声をあげる。
そして高々と宙に舞ったGromが、炎を引き裂きながら愛斧Gorehowlを怪物の脳天に振り下ろす。

断末魔の叫びをあげるMannorothの体から、強烈な炎と爆風が吹き出した。
それを一歩も引かず、仁王立ちして受け止めようとするGrom。
しかし、頭巾の男が彼を突き飛ばし、間一髪でそれをかわした。

Gul'dan「これは我らの運命ではない...」
頭巾の男「時代が変わったのさ」

頭巾を外すと、その巨漢のOrcの正体はGarroshであった。
Garroshから投げ渡されたGorehowlを掲げると、Gromは高々と宣言した。
Grom「我らは決して奴隷などにはならん!!」
そして彼はOrc達の大歓声に包まれる。

Garroshの独白「...だが、我らは征服者となろう」
その視線の先では異世界をつなぐ巨大なポータルが建設されつつあった。

本来の歴史ではGromを始め多数のOrc達がMannorothの血を飲んで破壊衝動に
取り憑かれ、LegionのAzeroth侵攻に利用される事になります。
MannorothはHuman達との大戦後GromとThrallによって倒され、Orcは呪いから解放されます。
(Thrallは生き残るがGromは最後の爆風を受けて死亡)
なお、本作品では過去は平行世界なので、過去を改編しても現在の歴史は変わりません。

Siege of Orgrimmar Ending Cinematic(Orgrimmar攻略戦)


時期:「Mists of Pandaria」(4番目の拡張)最後のムービー
概要:邪悪な力を取り込んで怪物化したGarroshを、Alliance/Hordeが共闘して打ち破る

Thrall「失望したぞ、Garrosh
貴様に父の形見を受け継ぐ資格はない」

Garroshにとどめの一撃を振り下ろそうとするThrallにVarian王が割って入る。

Varian「この男への裁きを決するべきはあんただけではないぞ」
Thrall「貴公にこの者は渡せぬ」

睨み合う2人。そこへTaran Zhuが話しかける

Taran Zhu「我らはみなこの者の非道に苦しめられた。
中でも我が民は他の誰よりもな。
この者の裁きはわれらがPandariaの地にて。
そこで我ら皆のための正義をなそうではないか」

Vol'jin「Hordeには真のWarchiefが必要だ、これまで以上に」
Thrall「その通りだ。だが、この狂気の中で皆を束ねたのはあなただ。
あなたが我らの名誉を守ったのだ
これよりあなたが我々を導くなら、私はあなたに従いましょう」
Vol'jin「ですが私など...
わかりました。Hordeのためにすべてを捧げましょう」

新型爆弾で領地を潰され、すっかりアンチHordeと化した頃のJaina

Jaina「ふん、奴らをご覧なさいな
もう何か悪巧みを始めてるわ。この機を逃してはなりませんよ、Varian王。
Hordeを無きものに」
Varian「衛兵!」
Anduin「父上、なにをなさるのです!?」
Varian「王のなすべき事だ」

Varian「Warchief殿と話をさせてもらおう!!」
Vol'jin「わしが聞こう」
Varian「よかろう、Vol'jinよ。Hordeは凶悪極まる犯罪に手を染めた。
しかし、貴公らの幾人かはGarroshの暴虐に抵抗し、戦った。
それゆえ、余にはこの血を血で洗う争いに終止符を打つ用意がある。
だが覚えておけ
もし貴公のHordeがGarroshのごとく、名誉を保つ事ができぬのならば
その時は我々がHordeを終わらせてやる」

Cataclysm Cinematic Trailer(大変動)


時期:「Cataclysm」(3番目の拡張)最初のムービー
概要:Old Godsのささやきにより正気を失ったDeathwingが活動を開始

Deathwingの独白
「痛み...苦悶...我が憎しみは深き洞穴を抜けて燃え上がる
世界は我が苦痛によってうねり
哀れな王国は我が怒りによって震える
しかし最後にはAzeroth全土が崩壊し
すべては我が漆黒の翼の下で炎に包まれるであろう」

Deathwingは、古よりAzerothを守護する5匹の偉大な竜のうちの一頭で、かつてはthe Earth-Warder
(地上の監視者)Neltharionと呼ばれていました。
彼が一暴れしただけで世界各地が天変地異に見舞われ、ある地域は津波にのみ込まれ、ある地域は
巨大な地割れが大地を分断。
彼を倒さなければ、AzerothはDeathwing自身ですら生きていく事のできない完全な死の星と化すと
言われています。
大きな変動のあったエリアは、Classicの頃とだいぶ様変わりして今もそのままです。
なおムービー最後の場所はStormwindですが、最近まで彼の爪痕が残っていました。

Wrath of the Lich King Cinematic Trailer(リッチキングの怒り)


時期:「Wrath of the Lich King」(2番目の拡張)最初のムービー
概要:父王Terenasの声が響く中、Lich King:Arthasが屍竜Sindragosaを呼び覚ます

父王Terenas(Arthas自身が殺害)の独白

我が子よ
おまえの生まれた日、Lordaeronの森達はおまえの名を囁いた、Arthasと
我が子よ、私はおまえが正義を司る者として成長するさまを誇りをもって見てきた
覚えておくのだ。我らの道は常に知と力とをもって治められる事を
そしておまえがその偉大なる力を抑制をもって行使してくれる事を信じている
しかし我が息子よ、真なる勝利は人々の心を震わせる事にこそあるのだぞ
おまえにこれを話すのは、いつの日か我が人生が終わりを迎える時のため
その時おまえが王だ

The Burning Crusade Cinematic Trailer(炎の十字軍)


時期:「The Burning Crusade」(最初の拡張)最初のムービー
概要:きさまにはこの動画を見る覚悟ができておらん!!

Illidan Stormrageの独白

1万年の虜囚の身
故郷からの追放
そして今、あえて我が領地に入ってこようというのか?
きさまにはまだ覚悟ができておらん

プリペアードおじさんことIllidanさんが強烈すぎて、後は何も印象に残らないムービー。

World of Warcraft(WoW)日本語情報まとめ

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