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Are you ready for Vista?

来月末のWindows Vista発売まで1か月となりましたが、みなさんはもう心の準備はできているでしょうか?
私の場合、これまで新バージョンが出れば、すぐに買っていましたし、今度も発売されればすぐに手に入れるつもりではいるのですが、正直言うと今回は「めんどくせー」という気持ちが少なくありません。
Windows XPの時は、特にOSの安定性に対する期待があって、別に面倒に思わなかったのですが、今のXPの環境に大きな不満は感じていませんし、別にすぐにVistaに入れ替えなくてもいいんだけど、というのが正直な所です。

それは結局の所、XPですでに「普通の人」が使うOSの完成度としては、問題のない水準まで来てしまっているという事なのだろうと思います。もちろんOSという環境にこだわる人には不満も色々あるでしょうが、大多数の一般ユーザにとっては、OSというのはアプリを動かすための土台、裏方にすぎないのであって、細々とした機能の改善というのは大した話ではなく、入れ替えるために必要な費用と手間を考えれば、入れ替えるメリットをあまり感じない人は少なくありません。

一方ハードに関しても、5年以上前のものであっても、インターネットを見たり、メールを読んだりするだけであれば、性能に不満を感じる人はあまりいないでしょう。今私が使っているマシンもスペック的には4年くらい前のもので、私自身は恐らく世の中一般の平均よりはヘビーユーザですが、それでも使っていて性能に不満は感じる事はそんなにありませんし、XP発売以降にパソコンを買ったのであれば、買い替えの必要を感じていない人がほとんどだと思います。

このような観点で見た場合、今やOSの進歩が停滞していると言ってしまっても過言ではないでしょう。メーカー(別にマイクロソフトに限った話ではなく)側も本質的な部分での革新を打ち出せず、小手先の改良しか施せずにいますし、ユーザ側も現状のものにほぼ満足してしまっている。
IBMのようなハードメーカーがコンピュータ業界を牛耳った時代が終わり、OSの世界を制したマイクロソフトが覇権を奪いましたが、時代の流れはハードからソフト、そして今度はサービスへと「より形のないもの」に比重を移していっています。
「より形のないもの」を扱う世界では、トップ企業が努力して蓄積した過去の財産があまり大した強みにはならず、まったくの新興勢力であってもその地位を奪う事が比較的容易ですが、一方でトップの座を維持し続けることは極めて難しい。
エンドユーザとしての我々が感じるOSの進歩の停滞というのは、取りも直さずOSというソフトの相対的な重要性が低下しているという事であり、この絶対的な覇者が存在しない戦国時代到来の一つの前兆なのかもしれません。

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