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パソコン用地デジチューナーを取り巻く状況

パソコン用の地デジチューナーについては、私自身発売されたら買おうと思っていたので、折に触れて話題を取りあげてきました。先日ようやく各社から製品が発表になり、価格も2万円前後でなんとか許容範囲、どこのメーカーのがいいのだろうと色々調べていたのですが、どうも今回発売された製品のスペックについても、パソコンでの地デジ鑑賞を取り巻く状況についても、ぐだぐだというか五里霧中という状態が見えてきました。問題はいくつかありますが、

(1)一部のカードではコピー制限が異常に厳しい
(2)現行の地デジチューナーではダビング10非対応
(3)現行の地デジチューナーではVistaのAero非対応
(4)ダビング10自体の運用開始が延期になりそう
(5)2011年にアナログ放送打ち切りが可能なのか?

※ダビング10:「コピーワンス」に代わるコピー制限ルール

私が気がついただけでも大きく5つはあります。最初の2つは、第1世代の地デジチューナー製品自体の問題で、将来的なソフトの改良で解決できるかもしれませんが、今の世代の製品では対応不可という最悪のシナリオもありえないとは言い切れません(ダビング10に関しては各製品とも"対応予定"とはなっています)。
(3)は、地デジ製品自体というより、違法コピー防止絡みの問題で、Vistaの仕様が将来変更になる必要があります。技術的な話はこちらの記事が詳しいですが、いつになるかわかりませんし、これも現行の製品でちゃんと対応できるかどうかは未知数。
(4)のダビング10の実施延期は開いた口がふさがりませんが、地デジに限らず著作権保護問題に関する業界の迷走ぶりを如実に表している出来事でしょう。アナログテレビから地デジへの移行もかなり遅れているようで、アナログテレビ放送の画面に2011年でアナログ放送が終了になる旨のテロップを流すという、ほとんど嫌がらせに近い「移行促進策」を取るそうですが、このような下品で不快な対策を実行して、消費者を敵にまわすのが恐ろしくないのでしょうか?

結論:パソコン用の地デジチューナーを買いたいと思っている人は、しばらく待つべきです。

PC用デジタル放送チューナ3メーカー5製品を試す
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0424/ubiq217.htm
デジタル放送コピーワンス改善策「ダビング10」の運用開始が事実上延期に
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20080425/1009960/
「アナログ」という字幕を出す前に
http://ascii.jp/elem/000/000/126/126587/

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