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デーヴ

クリスマスですし、デジタルな話は一休みで映画を1本ご紹介。アメリカのオバマ大統領が、大統領戦を戦っていた頃の人気ぶりを見て、この映画の事を思い出していました。1993年公開のコメディー映画・「デーヴ」。

デーヴ


タイトルにもなっている映画の主人公・デーヴ(ケヴィン・クライン)は、職業斡旋の事務所を経営するごく平凡な男。時の大統領ビル・ミッチェル(一人二役)と顔が瓜二つなため、時々ボランティアで物真似芸を披露していたが、そのそっくりぶりが認められ、大統領のダブル(替え玉)としてホワイトハウスにスカウトされる事に。

替え玉としての最初の務めを果たしたその夜、大統領が秘書との情事の最中に脳卒中で倒れ、当分の間替え玉を演じ続ける事になってしまう。本来ならば、副大統領が大統領に就くべき所だが、野心家の大統領補佐官は、副大統領を善良なだけの無能者と軽蔑しており、副大統領をでっちあげのスキャンダルで失脚させた後、自分が次期大統領に就任するつもりなのだ。

事実を知るのはごく一部のみ、大統領夫人(「エイリアン」シリーズのシガニー・ウィバー)も、夫が替え玉にすりかわった事に気がつかない。最初は事態に当惑していたデーヴだが、次第にノリノリで大統領の役を演じ始め、その陽気な姿に、低迷していた支持率は急上昇し始める。そして次第に彼は大統領としての責務に目覚め始めるが、とうとう替え玉である事を夫人に気付かれてしまい、また、彼が自分の意志を持って行動を始めた事に不快感を強める大統領補佐官との対立が決定的になってしまう...

というのが物語の大筋で、その後ストーリーは、理想の政策の実現を目指すデーヴと、解任させられた報復に、デーヴを失脚させようと目論む大統領補佐官との対決を主軸に、夫とは仲が冷え切っていた大統領夫人とのロマンスを絡めて展開していきます。

かといって、堅苦しい政治ドラマではなく、突然大統領を演じる羽目になった主人公の当惑とはしゃぎぶりをユーモアたっぷりに描いており、数々の有名人がカメオ出演しているのも見逃せません。また、理想の実現に前向きに取り組むその姿を見れば、夢とか理想とかいうものからは程遠い言葉しか語らない政治家しか出てこないこの国に住む我々日本人ならば、一度はこんな総理大臣に登場してほしいという感想を持たずにはいられないでしょう。クリスマスの夜にぴったりな、ハートフルコメディの良作です。

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