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Kindleストアに行ってみた

今月25日にオープンしたAmazonの「Kindleストア」で、電子書籍の購入などを試してみました(以下長文)。

Kindleストア


利用可能な端末

別に同社の「Kindle」を買わなくても、iPad/iPhone/iPod touch/Android端末に、無料の電子書籍リーダーアプリをインストールすれば利用可能です。現時点ではWindowsやMacで動くアプリは、日本向けには提供されていません。

電子書籍の品揃え

現時点で5万冊(内コミック1.5万・無料書籍1万)となっており、スタート時点の数字としてはいいほうでしょう。ただしライバル企業同様に、特定の有名作家の作品が一冊もなかったり、ないものはまったくないです。また、通常の書籍で新刊で出てきているものも、今のところあまりカバーできていないもよう。

書籍のお値段

"価格破壊"には大きな期待をせず、紙版と同一価格~3割引程度と思っておいたほうがいいです。一方で半額以下になっているものもあるにはありますし、コミックで「のだめカンタービレ」や「沈黙の艦隊」の第1巻が、99円で売っていたのにはびっくりしました(最初のだけがとびきり安い、いわゆる"デアゴスティーニ商法"というやつで、2巻以降は通常の値付け)。

始め方

Amazonのアカウントが必要ですが、Amazonで買い物をした事がある人ならば、インストールしたアプリを起動して、買い物した際のメールアドレスとパスワードを入力するだけでその端末が登録されて、購入した電子書籍のダウンロードや試し読みができるようになります。また、複数の端末を登録し、それぞれに購入した書籍をダウンロードする事も可能です。

購入の手続き

PC/Mac、あるいはモバイル端末のブラウザから、通常の書物や日用品を購入するのとまったく同じ要領で購入でき、送付先の確認がない分、完了までのステップは短くなっています。後は登録した端末でリーダーアプリを立ち上げれば、自動的にダウンロードが始まります。

買って読んでみた感想

とりあえず試しに無料本と、コミック一冊(のだめ第1巻@99円)を買ってみました。コミックはダウンロードに時間がかかる場合があると書いてありますが、我が家のWi-Fi環境では45秒ほどでダウンロード完了しました。
リーダーアプリの使い勝手は可も無く不可もなくといった所で、多機能ではありませんが最低限必要な部分は押さえています。ただ、旧iPhone/iPod touchの3.5インチの画面では読めるのは読めても、もう少し画面が大きければというのは正直あります。10インチクラスのタブレットは必要なくても、5~7インチクラスの画面サイズは欲しい所。
なお、ほとんど(すべて?)の書籍で無料サンプルが用意されていますが、本当に冒頭の数ページだけで、試し読みした人を買う気にさせるためには、もう少しサービスしてくれたほうがいいのではないかと。

最後に

日本上陸までにこれだけ時間がかかった事から予想はできていた事ですが、現時点では価格設定も品揃えも、国内のライバル企業と比べて際立った部分はないというのが正直な所です。とはいえ、Amazonという大手が国内参入した事で、今後出版における電子書籍の占めるウエイトは急速に増していくでしょうし、価格も品揃えも徐々に消費者により好ましい水準に近づいていく事を期待します。
紙の書籍と比べた場合一長一短はありますが、保管場所を取らないというのは電子書籍の大きな魅力です。個人的には日本でもPC/Mac用のアプリを早く出してもらって、どんな端末だろうと買った書籍が読めるようになれば、本格的に電子書籍を利用していきたいと思わせるものは十分に感じました。

Kindleストア
http://www.www.amazon.co.jp/kindlestore/

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