« モバイル関連の展示会3GSM開催 | メイン | Windows mobile 6正式発表 »

Vistaインストール その3(使った感想)

前回の続き。

Windows Vistaインストールから10日あまり、そろそろ感想をまとめてみます。

まず総評ですが、安定度では今一歩の所はあるが、思ったよりも使えるといった所です。私のマシンはHome Premiumにはぎりぎりという感じのスペックだったのですが、特に遅くもありませんし、新機能もなかなか快適です。

と言っても、今XPを使っている人に、早く導入するよう勧めている訳ではありません。対応がまだのソフトやサービスもいくつかありますし、やはり特に急ぎでない人はもう少し様子を見て、そろそろ大丈夫と思える時までは待つ事をお勧めします。

Flip 3D

次に新しくなった点について。


・ユーザインターフェース

見た目はXPより格段に美しくなりました。また効果音もXPと比べ、落ち着いた上品なものに変わっており、Vistaを使っているとXPは少し安っぽく感じてしまいます。
使い勝手で一番の改善ポイントは[Alt]+[Tab]の画面切り替えなど、色々な局面でウインドウの縮小画面が表示されるところでしょう。新機能の「Flip 3D(上の画面)」はいわば[Alt]+[Tab]の大型画面バージョンですが、うまく使い分ければ、効率的なウインドウの選択に役立つと思います。
使用頻度の高い機能の中では、エクスプローラが結構使い勝手が変わっており、私もようやく慣れてきましたが、悪くなったとは思わないのですが、従来のものより改善になっているかどうかはやや疑問に感じます。

・Internet Explorer 7

旧バージョンよりデザインがかなり変わっており、従来の機能がどこに行ったかとまどいます。ボタン類がこれまでのように一ヶ所に集中しているのではなく、機能毎にあちこちに分散しており、これについてはむしろ改悪のように感じます。
ただ、他のブラウザを使っていた人には今更の機能ですが、標準装備になったタブ機能は使ってみるとかなり便利です。後は安定度が上がってくればOSの標準ブラウザとしては十分及第点でしょう。
ただし、いくつかのサービスで未対応のものがありますので、動かないと困るものがある場合、事前に確認をしておいたほうがいいでしょう。

・検索機能

XPの検索機能と比べると格段に高速になりました。XPのものは検索場所を絞らないとかなり待たされるので、使うのが億劫な事がありましたが、これならばいつでも気軽に使うことができます。

・UAC(User Account Control)

その他不満点としては、UAC機能により、設定を変更するような操作を行うたびにアラームが出てくるのがわずらわしいというのがあります。セキュリティ面で責められることの多いマイクロソフトですから、今回は万全を期したつもりでしょうが、ちょっとこれはやりすぎでしょう。将来的に揺り戻しが来るのではないかと思います。


以上、感想をまとめてみましたが、むしろVistaの本当の優位性が現れてくるのは、まだ1年は先の事でしょう。その頃にはOSも安定度を増し、Vistaの新機能・特にこれまでゲームソフトなどでしか使われなかった高度なグラフィックを活用したアプリが登場し始めると思います。
その意味では私たちはまだVistaの可能性の一端を垣間見ているだけなのかもしれません。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.dgfreak.com/mt/mt-tb.cgi/490

コメントを投稿

広告スペース