トイカメラ
フィルムカメラに「トイカメラ」というジャンルがあるのをご存じでしょうか?別におもちゃのカメラという事ではなく、ロシアや中国などで生産された安っぽいカメラの事を指します。代表的なものでは、LOMOやHOLGAというブランドがあり、見た目が安っぽいだけでなく、画質面でも決して誉められたものではなく、個体による品質のバラツキもかなりあるとの事。
それにも関わらず一部のマニアの間では人気が高く、ホームページでもこういったカメラで撮影した写真が紹介されたり、ちょっとしたブームになっています。
品質のいい加減さについては、こちらやこちらのページなどをご覧いただきたいのですが、日本人の感覚からすれば本当なの?と耳を疑うような話が書いてありますけど、きっと本当の事なのでしょう。それにも関わらず、どうしてトイカメラを使うのか?
我々が使うカメラは品質が良くなりすぎて、どのカメラを使っても優等生的な写真しか吐き出してくれなくなってしまいました。その反動として、発色に妙に癖があったり、ピントが甘かったり、そういう欠点のあるカメラの作り出す個性的な写真が、むしろ魅力的に見えてくるということなんでしょう。
私もいくつか作画例を見ましたが、最近撮影された写真なのに、数十年前の写真を見ているような、なにか不思議な気持ちになりました。
(追記)どこか外国からの小話
日本とロシアの両国の自動車メーカーに車の製造を依頼している会社が、車の密閉性のテスト方法を検討するように注文を出した所、数日後にそれぞれからこのような回答が戻って来た。
日本「ドアも窓も閉めきった車の中に猫を入れておいて、翌朝に猫が窒息死していれば密閉性に問題はないと考えます」
ロシア「ドアも窓も閉めきった車の中に猫を入れておいて、翌朝になっても猫が車の中にいれば密閉性に問題はないと考えます」