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W-ZERO3無印系の新機種はどんな仕様になるのか?

先日発表されたウイルコムのスマートフォンAdvanced/W-ZERO3[es]の兄弟機・W-ZERO3無印系(003/004系)の後継機については、公式の「よくあるご質問」の中で

[Q]W-ZERO3の後継機は考えていますか?
[A]よりパソコンに近づけた仕様での展開を検討中です。
  導入時期等については未定です。

と、すでに検討中である事が明記されています。まだ「検討中」というだけで発売が確定した訳でもないのですが、そのスペックをいち早く大胆予測してみました。もっとも、発売は恐らく冬以降でしょうから、ちょっと気が早すぎですが。予測する上でのヒントは、「パソコンに近づけた」のただ一言。

WILLCOM W-ZERO3 WS004SH
(現行機のWS004SH)

・製品コンセプト
今回発表されたAdvanced/W-ZERO3[es]は、発表会でも従来機よりもさらに小型化を達成したことを強調していたように、普通の携帯電話と比べてそれ程違和感のないサイズとなりました。
[es]系と無印系の2種類の製品系列を展開するからには、似たような製品を出しても仕方がないですし、当然それぞれで個性を強く出してくるでしょう。[es]系が「普通のケータイをリプレースできるスマートフォン」を目指すのであれば、上のQ&Aの文章中に「よりパソコンに近づけた」とあるように、無印系は「モバイル用ノートパソコンをリプレースできるスマートフォン」という方向性を強く打ち出してくる事が予想されます。

・基本スペック
Advanced/W-ZERO3[es]での強化ポイントはすべて採用してくるでしょう。つまり、
・CPUの高速化(416MHz→520MHz)
・メモリ容量の拡大(128MB/64MB→256MB/128MB)
・画面解像度のアップ(640×480→800×480)
の3つは最低水準としてほぼ確定です。
画面の解像度については、WVGA(800×480)を超えてSVGA(800×600)を採用してくる事もありえます。液晶のサイズも現行の3.7インチを上回るものになるのはほぼ確実ですし、本体サイズ自体も小型化どころか、画面の見やすさ・キーボードの打ちやすさを重視し、逆に大型化する可能性もありますが、あまり大きいと電話として使いにくくなるので、ほぼ現状維持というのが無難な所でしょうか。

・ネットワーク機能
Advanced/W-ZERO3[es]では、無線LANと赤外線通信が搭載されましたが、Bluetoothは見送られました。無印系ではスペースを確保するのにそれ程苦労しないはずなので、Bluetooth搭載は十分期待できます。

・角度調整可能なディスプレイを採用?
今のW-ZERO3シリーズのスライド式キーボードは、手に持って使う分にはいいのですが、机に置いて使う場合はディスプレイの角度調整ができないので、あまり使い勝手がよくありません。「パソコンに近づけた」と言うからには、この弱点を解消するために、ディスプレイの角度を調整可能なギミックを搭載してくる可能性があるのではないでしょうか?

どういう機構になるかはわかりませんが、たとえばTablet PCなどで採用されている、キーボードを使わない時は、裏返して液晶画面の裏側にくっつける、ディスプレイが自由に回転可能なタイプが考えられます。
もし、このようなディスプレイを採用する場合、手に持って使う時には逆に使い勝手が悪くなりそうですが、キーボードを収納した時は、液晶の下部に[es]系と同じようなテンキーを表示させ、手に持って使う場合は極力スライド式キーボードは使わなくてすむようにしてくるのでは。

・ワンセグは搭載される?
W-ZERO3シリーズは、これまでの製品発表等での発言を読んでもわかる通り、常に法人向け販売を強く意識した製品であり、無印系新機種についても、法人販売ではむしろマイナスになるワンセグのような機能を標準搭載してくる事は望み薄です。
ワンセグ搭載モデルと搭載無しモデル2つ出すにも、こういったコンパクトなモバイル製品は同じ設計ですませる事が難しいでしょうし、そもそもウイルコム社自体製品ラインアップ数の少ない会社ですので、外付オプションが出ることはあっても、ワンセグが標準搭載されたモデルが出る事は期待しないほうがいいと思います。

・価格は?
Advanced/W-ZERO3[es]が高性能化しつつも従来機なみの価格設定となった事から、無印系新機種についてもそれほど高価格化せず、Advanced/W-ZERO3[es]からプラス数千円~1万円以内の価格帯で収まるのではないでしょうか?

・最後に
現在W-ZERO3シリーズを使っている方で、ここで予想したような製品では不満な方もいらっしゃると思いますが、現実的に考えると今のスマートフォン(特にWindows Mobile機)というのは、少しもホビー/エンターテイメントユースを意識した製品ではないのです。個人のモバイラーが趣味で使うこともできますが、基本はビジネス向けというのが今のスマートフォンという製品です。

Windows Mobile機の性能自体、まだマルチメディア系の用途に本格的に使うには今一歩ですし、一方で普通のケータイがこれだけ高機能化しているというのに、あえて狭いマーケットの中でエンターテイメント系に特化したスマートフォン製品を出すのは、企業としてもよほど勇気のいることでしょう。

エンターテイメント色の強いアップルのiPhoneが出てくる事によって、段々とその状況も変わってくるでしょうが、コアなモバイルユーザのニーズを完全に満たせるようなスマートフォンが出てくるまでには、まだ優に1~2年以上はかかるだろうというのが私の観測です。

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