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Advanced W-ZERO3[es]って買いなの?

ウィルコムのスマートフォン「Advanced W-ZERO3[es]」の19日の発売日がいよいよ近付いてきました。使い勝手など細かいところは最終製品を実際に触ってみない事にはわからない部分もある一方で、詳しいレビューがいくつか出てきた事で、おおよその製品の機能は見えてきましたが、結局の所これは「買い」なのでしょうか?

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近日発売予定のスマートフォンとしては、この機種以外にソフトバンクのX01H・X02HTがあります。どれもすべてスマートフォンのジャンルに分類される製品ではありますが、製品コンセプトにはそれぞれ違いがあり、これらの製品の中でのAdvanced W-ZERO3[es]のポジションは、「もっとも普通のケータイに近いスマートフォン」であると言えるでしょう。

小さく・薄く・細く、よりケータイに近いフォルムに近づけ、液晶の下部にテンキーを装備する事でケータイと同様の片手でのオペレーションを可能にし、また機能面でも赤外線通信を搭載した一方で、Bluetoothを省略した辺りは、まさにこの機種の性格が顕著に表れている部分です。
細かい機能の比較はきりがないのでここでは行いませんが、どれを買うか悩んでいる人に乱暴なアドバイスをするのであれば、「見た目の印象で選びなさい」というのが、単純明快かつ結構適切な判断方法であるように思えます。

一方、これはどの機種も共通の話ですが、この世代の製品よりOSがWindows Mobile 6にバージョンアップされ、機能的にも色々改善されていますが、残念ながら、電話帳やスケジュールといった基本アプリについては、前のものよりあまり変更にはなっていないようです。

当然これは本来的にはOS開発元のマイクロソフトの責任ではありますが、少なくともAdvanced W-ZERO3[es]については、普通のケータイユーザを取り込む事も積極的に狙っているはずですし、マイクロソフト謹製のものが機能不足であれば、独自開発したアプリを搭載するくらいの事は行うべきだったのではないでしょうか?
もちろん、スマートフォンの場合、標準のものが気に入らなければ、フリー/シェアソフトをインストールするなりして、いくらでもカスタマイズできる訳ですが、カスタマイズ前提の製品では普通のケータイユーザには敷居が高いという事も事実です。

すでにスマートフォンを使っている人や、パソコン関連のスキルが比較的高い人で、ケータイライクな使い方ができる製品を求めている人には恐らくこの製品はベストチョイスですが、普通のケータイユーザが、キーボードが付いた携帯電話のつもりで買ってしまうと、思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性が高い所は相変わらずです。

アップルのiPhoneという手強いライバルも現れてきましたし、スキルの高い人に対しては、カスタマイズする事で、製品のポテンシャルを最大限引き出す事ができる柔軟性を残す一方で、一般的なユーザには標準環境のままでも、通常の携帯電話と遜色ない程度の使い勝手を提供する、次世代の製品ではその2つの両立を目指す事が、Windows Mobile機がスマートフォン市場で生き残るための必須の条件となる気がします。

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コメント (1)

いけちゃ:

「買い」だと思います。
私の場合、携帯は現在WS003SHのみですが
コレを購入2ヶ月でWS007SHが発売され涙を飲みましたが
今考えれば、良かったのかもと思います。
完全内勤であるいまの仕事を考えれば003でもさほど問題はしょうじませんが、開くタイプのPHSを使用していたときから考えれば、外出時の使用頻度は確実にへりました。
(メールも)
しかしこの011ならば、用途が確実なのと
1年に1回程度以下の機種変更しか出来ないユーザにも
割賦で購入できるのは(一応金利なし)いいんではないでしょうか?

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