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壊れたハードディスクの繕し方

メインで使っているWindowsパソコンのハードディスククラッシュとデータ復旧までの道のり(長文)。この土日はこの作業だけでつぶれました。

(1)予兆あり

少し以前から、Windowsを立ち上げる時に「不良クラスタがあるので自動修復します」というような英文メッセージが時々出ていたので、ちょっとイヤな予感はしていたのです。元々夏が来る前に買い換えるつもりだったのですが、早めに買い換えておけばよかった。
ファイルをコピーしている時に書込/読込エラーが出るので再起動しようとしたらエラーが出て終われず、ディスクが壊れた時特有の「カコン・カコン」という音がするのでやむなく強制終了。その後OSがまったく起動できなくなりました。

(2)壊れたハードディスクの中を見てみる

OSが起動しない事には話にならないので、サブマシンのノートにハードディスクをつないで中を見てみることに。ハードディスクを取り外し、USB接続タイプの外付けハードディスクケースに装着し、ノートに接続(ノートはMacBookで、BootCamp上でWindows XPを動かしています)。
時々カコン、カコンと音がしつつもディスクを認識してくれましたが、作ってあったC~Eドライブの内、アプリインストール用のDドライブは中を見ることができるのですが、OSが入っているCドライブと肝心のデータが入っているEドライブはエクスプローラでクリックしても、エラーメッセージが出て中を一切見ることができないという深刻な状態。

(3)「ファイナルデータ2007」でのサルベージ

正直この時点でデータの回復は8割方あきらめていました。壊れたディスクの中身を復旧してくれるサービスもありますが、料金が高そうですし、探せば復旧用のツールもありそうですが、敷居が高そう。とはいえ一応Googleで検索し、「ファイナルデータ2007 特別復元版」というソフトを見つけました。

このソフトの紹介を読んだところ、誤ってデータを削除したり、パーティションを消してしまった時であれば使えそうですが、今回のようなハードディスクそのものの物理的な故障にどこまで役に立つかはちょっと疑問だったのですが、体験版があったので、ダウンロードしてノートにインストールしてみました。
エクスプローラ風のインターフェースのソフトで、メニューから「ファイル」→「開く」を選び、中を見ることができなくなったEドライブ(ノート上での表示はGドライブ)を指定。ディスクの中身をチェックする処理が始まりましたが、時間がかかりそうなので途中でキャンセル。すると、エクスプローラでは見ることもできなくなっていたファイルの一覧が画面に表示されたではありませんか(体験版でできるのはここまで)。

これは使えるかもと思い、早速Vectorで製品版を購入・ノートにインストールし、上と同じ手順でファイルの一覧を表示させ、試しにバックアップしていなかったファイルを一つ指定して「復元」を選んだ所、見事ファイルの復活に成功。これまでの所、回収したかったファイルの復元にはすべて成功しています。
ただ、Cドライブにあるはずのデスクトップ上のファイルが一覧に出てこないので、100%復元ができる訳ではないみたいですし、壊れ方によってはこのソフトを使ってもディスクの中を見る事もできない場合もあるでしょう。ですが、ハードディスクが壊れて途方にくれている人ならば、試してみる価値が十分あるソフトです。

ファイナルデータ2007
「ファイナルデータ2007」メイン画面
※この写真はノートの正常なCドライブの中身を表示した時のもので、
  上述のように壊れたハードディスクを外付けでつないで復旧作業を
  する場合は、D以降のドライブ名が表示されます。

(4)教訓

やはり、ハードディスクはいつか壊れるもの(これまでの人生で通算3回目)、バックアップは小まめに取っておかないとダメですね。私の場合外付けハードディスクに時々データだけのバックアップは取っていたのですが、バックアップを取る頻度はそんなに高くなかったので、「ファイナルデータ2007」でもファイルの回復ができなかったらと思うとぞっとします。

バックアップを取る場合、同じハードディスクの中にバックアップしても意味がなく、物理的に別の装置にバックアップを取ること。別にディスクの中身をすべてバックアップしなくても、なくなると絶対困るファイルだけでも十分です。自分の使っているマシンのハードディスクが万一壊れた時を想像してみて、なくなると困るファイルが一つでもあるならば、他人事ではありません。今すぐ対策を考えましょう。

ファイナルデータ製品情報ページ
http://www.finaldata.jp/index.html

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