結論としては、今年は昨年ほど新機種が出てくるのは早くはないだろうと思われます。その理由は同じくラスベガスで開催されるカメラ展示会・PMAが去年は1月末の開催だったのに対して、今年は3月3日よりの開催である事。このため、今年は2月中旬頃から新機種が発表され始める可能性が高いでしょう。

それで、一体どんな機種が出るかというと今回は非常に予想が難しい。下のリストは去年の4月までに発売され、後継機がまだ出ていない製品の一覧です。

一昨年の2007年11月に新機種ラッシュがあり、そこで発売された製品は、この5月でデジタル一眼レフの一般的な製品サイクルである1年半になりますので、この春～夏頃に後継機が出る可能性が濃厚です。比較的製品サイクルが長めの最上位機クラスを除いて、中級機のニコンのD300や、ソニーのα700辺りはPMAのタイミングで後継機の発表があってもおかしくはありません。

一方、2008年の2～4月にも新機種のラッシュがあり、こちらはPMAの時点ではまだ発売から1年しか経っていませんが、昨年キヤノンが中級機EOS 40Dの後継・EOS 50Dをこれまでの1年半ルールを破って1年で出してきました。もし、エントリ機も同じだとすると、去年の3月に発売したEOS Kiss X2の後継をPMAのタイミングで出してくる事になり、他社もそれに対抗して去年の春に発売したエントリ機を1年で更新してくる可能性があります。

現在の所、新機種の発表関連で具体的な事を語っているのはペンタックスのみ(「K20D」と「K200D」の後継機を2009年夏前に投入)で、キヤノンがこれまで愚直に守ってきた1年半の製品サイクルを破ったせいで、この春各社からどのような製品が出るかを予想するのは至難の業ですが、唯一2月になってPMAが近づいてくれば、新製品の発表が始まる事だけは間違いないでしょう。

PMA公式ページ(英文)
http://www.pmai.org/