風が涼しくなったら自転車を担いで(3)
前回予告のクロスバイクでの輪行の話です。クロスバイクでの輪行は、さすがに折り畳み自転車よりは面倒です。とは言っても、別にバラバラに分解するのでなく、基本的に前後のタイヤを外すだけの作業で、工具も特に必要ありません。
分解に入る前に、後ろのギアはトップ(一番重いギア)に入れてください。そのほうが後輪を外しやすくなります。輪行袋を広げて、その上に自転車を逆さま(ハンドルとサドルで立たせる形)に置いてください。
まず、クロスバイクの多くではブレーキは「Vブレーキ」という写真のような形状のものが使われており、そのままではタイヤを外す時にひっかかりますので、ブレーキワイヤーを緩めてやります。写真は私が乗っているESCAPE R3の前輪ブレーキ部分ですが、白の矢印の部分を指で挟んで締め、黄色の矢印の部分で取りはずします。
次に、タイヤを固定している「クイックレバー」という金具を手で引いて起こしてやります。前輪はこれだけの手順で取り外すことができ、所要時間はせいぜい1分以内です。
後輪についても、やる作業はまったく同じです。ただし、後輪の場合はタイヤに「歯車(スプロケット)」が付き、そこにチェーンが絡んでいますので、前輪よりは外しにくいですが、別に難しいとか、力が必要というような作業ではありません。
センタースタンド(車体中央付近につけるタイプ)以外のスタンドを付けている場合、外さないと袋に入れる邪魔になります。これは固定ネジを3~4つほど外すだけですが、六角レンチ等の工具が必要です。面倒であれば、あらかじめセンタースタンドに交換しておいてください。
なお、クロスバイク用の輪行袋は、マウンテンバイク用と兼用になっている場合が多いです。ハンドルが横に長いフラットバータイプのため、ロードレーサー用の輪行袋では入らない場合があります。私もロードレーサー用の輪行袋しか持っていないため、実演写真は撮らなかったので、収納後の様子は下記のオーストリッチ(自転車アクセサリーのメーカー)のホームページで、ご確認ください。前後のタイヤでフレームを挟むようにまとめて、付属のベルトでしばって袋詰めする形になります。
オーストリッチホームページ
http://www.ostrich-az.com/catalog-p13-rinkou01.html
また、「エンド金具」というコの字形の金具があり、これはフレームの後輪を取りつけていた所(リアエンド)に装着し、リアエンドが歪んだり、後ろの変速機(リアディレイラー)が壊れたりするのを防ぐためのものですが、輪行袋に付属していない場合、別に購入しておく事をお勧めします。
エンド金具(折り畳み式)
輪行袋に収納する作業は基本的にこれだけです。組み立ての際はこれと逆の手順を行うだけです。1度でもやった事があれば、分解の時も組み立ての時も、30分あれば大丈夫だと思います。
後はペダルを付けたままだと、輪行袋に入れて持ち歩く際に、足に当って邪魔に感じる場合がありますので、外したほうが運びやすいと思いますが、必須ではありません。頻繁に輪行をする場合は、折り畳めるタイプのペダルに付け替えるという手もあります。
(ペダルを外すのであれば、取り外しは左右で回す方向が逆なのでご注意を。右ペダルは通常のネジと同じく左回しで緩み、左ペダルは右回しで緩みます)
長くなったので、注意事項等補足は別の記事に。
コメント (2)
Escape R3 の時、エンド金具をどうつけようと、ディレイラーの方が地面に着いてしまうとおもいますが。
みなさん、どうでしょう。
輪行袋はオーストリッチの320です
投稿者: taka | 2007年09月30日 22:18
日時: 2007年09月30日 22:18
taka様
ロードレーサーに乗っていた頃はちょくちょくばらして輪行をやっていたのですが、今はR3とフォールディングバイク(折りたたみ)の2台体制ですので、R3はまだばらして担いで行った事がないのです。お役に立てなくてごめんなさい。
投稿者: さらだ | 2007年10月01日 22:11
日時: 2007年10月01日 22:11