キヤノン(CANON)

キヤノンでは中級機EOS 30D (2006.3月)の後継機(40D?)が今月20日に発表される事が噂されています。ネット上では本物とおぼしき流出写真が出回っていますし、この9月で発売から1年半で後継機を出すにはちょうどいいタイミングで、また、キヤノンの場合8月発表～9月発売というパターンが非常に多いですので、噂の信憑性はかなり高そうです。
他にはフルサイズ搭載のEOS 5D (2005.9月)も発売から2年経とうとしているのですが、こちらはフルサイズ搭載のライバル機が現時点では存在しませんし、30D後継と比べると具体的な噂も少ないですし、仕掛けられてから切り返すキヤノンのいつものパターンからすれば、年内は動きはないのでは。

キヤノンで個人的にもっとも関心を持っているのは、ニコンが今年シェアを一気に拡大させたエントリ機クラスで、どのような対応を取ってくるかです。EOS Kiss デジタル X (2006.9月)発売からもうすぐ1年になりますが、基本的にキヤノンのこのクラスのモデルの製品サイクルは1年半ですので、通常であれば来春まで新機種は出ないはずですが、あくまでこのサイクルを守り続けるのか、あるいはニコン対抗のために、それより早く何か動きを見せるのか、非常に興味深い所です。

ニコン(NIKON)

ニコンはこの1年間で、D80(2006.9月)/D40(2006.12月)/D40x(2007.3月)と、エントリ～中級機クラスに3機種を投入し、それぞれが成功を収めていますが、タイミング的にはその上のD200(2005.12月)が発売から2年近くになりますし、そろそろ後継機(D300?)登場が噂されています。ただ、EOS 30Dと比べると決定的な情報に乏しく、早ければ9月頃登場するかもしれませんが、遅ければちょうど2年になる年末近くになるかもしれません。

ペンタックス(PENTAX)

ペンタックスはエントリ機のK100D(2006.7月)の後継機K100D Super (2007.7月)が先月発売になった所ですが、年末に中級機のK10D (2006.11月)が発売から1年であり、今年の3月のPMAの時のインタビューで、今後ペンタックスは1年毎にモデルチェンジを行うと宣言をしていましたので、年内にK10Dの後継機が登場する可能性があります。
ただ、HOYAとの合併騒動の影響や、また、かつてマイナーチェンジの繰り返しでユーザの不信を招いた過去を考えると、実際に年内に後継機が登場するかどうかはまだなんとも言えません。

また、インタビューの際にハイエンド機についても企画中である事を明かしていましたが、具体的な話がまだ聞こえてきませんし、こちらはたぶん来年でしょう。

オリンパス(OLYMPUS)

オリンパスは今年の2月に、「デジタル一眼は新しいステージへ。第2章、始まる。」というコピーと、デジタル一眼が3機種並んだティーザー広告を行い、その後E-410 (2007.4月)・E-510 (2007.6月)は登場しましたが、残り3機種目のハイエンド機・E-1 (2003.10月)後継機がまだ登場していません。E-1後継機は2007年に発売と発表していたので、年末までには登場するはずで、11月発売と噂されています。

ソニー(SONY)

ソニーは前回書いた通り。追加情報で、9月15日に「Sony Dealer Convention」という販売店（ディーラー）向けイベント(基本は販売店・ディーラー向けで一般顧客も限定的に招待)が東京で開催される事がアナウンスされました。
「秋から年末にかけて発売予定のソニー製品をいち早く体験」できるイベントという事なので、これに合わせたタイミングで新機種が発表される可能性が高いと思われます。延々待たされたαユーザとしては、できればエントリ機(α100の後継？下位？)と中級機の2機種同時発表なんていうサプライズを期待したい所。

以上が主要メーカーのこの秋・冬の新製品の見通しですが、特に中級機以上では新機種ラッシュとなり、現在購入を検討中の人は、どれを買うべきか大いに頭を悩ませることになるのは間違いないでしょう。