2022年10月26日

今から始める「World of Warcraft(WoW)」(Dragonflight編)

Windows/Macで遊べ、世界的な人気を誇るオンラインRPG・「World of Warcraft」は、もうじき「Shadowlands(※)」に続く最新で9番目の拡張となる「Dragonflight」がスタートします。

日本時間でこの26日からPre-Patchとして、来月日本時間29日の正式スタートに向けて新しい要素に段階的にアクセスできるようになっていきます。新要素の内で既存クラスの一新された能力や新UIなどは新拡張を購入していないプレイヤーでも利用でき、これから初めてこのゲームにチャレンジする人にも復帰を考えている人にも、プレイを始めるのに絶好のタイミングです。

※「Shadowlands」は、すでに月額料金だけ払えば遊べる過去の拡張の1つに組み込まれています。

Shadowlands

「Dragonflight」の新しい要素

・ドラゴン種族の故郷の島「Dragon Isles<ドラゴンアイルズ>」が舞台

Dragon Aspects(<ドラゴンアスペクツ>偉大なる竜種達:画像はその内の1人Alexstrasza<アレクストラーザ>)を始めドラゴン種族の生まれ故郷であり、太古より封印され人間にはまったく未知の孤島が舞台となります。
ここ最近は世界滅亡の危機とか陣営間の大戦争とか重たい内容の拡張が続いていましたが、今回はご近所の美人な奥さんから、しばらく留守にしていた地方の実家(庭付きの大豪邸)の大掃除を頼まれたみたいな内容で、美しい大自然の中で羽を伸ばしてのんびりと冒険できそうな雰囲気です(ただしゴキブリかクモが出てくるくらいだろうと油断していたら、大きなアライグマと格闘する羽目になるかもしれませんし、裏山には熊だっているかもしれません)。
新拡張「Dragonflight」ムービー(Pre-Patchイベントより/日本語解説付)

・新種族/クラスの追加

「Dragonflight」購入で作成できるのが、人とドラゴンのハイブリッドのような新種族「Dracthyr<ドラクシア>」とその専用クラス「Evoker(<イボーカー>evokeは呼び出すという意味の動詞で、ドラゴンのさまざまな能力を呼び出す者という意)」。よりドラゴンに近いフォームと、より人間に近いフォームの2つを使い分ける事ができます。
Dracthyrを新しくキャラ作成するといきなりレベル58からスタートし、新しい専用のスタートゾーンで戦い方を学ぶ事になります。Dracthyrは日本時間来月16日の解禁です。

・レベル上限が60から70へ

前拡張でレベル上限が120から60に引き下げになりましたが、今回は新しい舞台でそこからレベル70までの冒険を進めていく事になります。新規のプレイヤーはレベル60(厳密には58あれば新拡張にチャレンジ可) (※)までは原則として2つ前の拡張である「Battle for Azeroth」でレベル上げが必要ですが、それが面倒な人にはお金を払って解決する手段もあります(後述)。

(※)初期のニュースで58と書いてあるのを見たと思うのですが、実際は60なければチャレンジできませんでした。お詫びして訂正いたします(2023/10/23)。

・ドラゴンに乗って大空へ

マウント(騎乗生物)で空を飛ぶのは楽しいです。WoWでは最初の拡張以降徐々にフライングマウントが解禁になりましたが、今回色々手が加わり、外見をカスタマイズしたり、新たな能力を付加したりできます(最近の拡張と異なり、とりあえず飛ぶだけなら条件は緩いようです)。また、ドラゴンに騎乗してのレース対決の実装も予定されているとの事。

・ユーザーインターフェース(UI)の見直し

ユーザーインターフェースにかなり手直しが入り、カスタマイズの自由度が拡がり、従来アドオンソフト頼りだったもののいくつかが標準で可能に。

・タレント(Talent)システムの変更

個々のキャラの能力をカスタマイズするタレントシステムも大きく様変わりしました。レベル10に到達した時点でクラス毎に用意された3つのスペシャライゼーション(専門化)から1つを選び、専門分野を伸ばしていく所は従来通りですが、WoWの初期の頃に採用されていたようなタレントツリーが復活し、レベルアップしてもらえるポイントを使って自分の使いたい能力(タレント)を豊富な選択肢の中から選ぶようになり、カスタマイズの幅が大きく拡がりました(決めるのが面倒な人には"お勧めの組み合わせ"(Starter Build)も用意されています)。

また、一度選択しても後から自由に修正可能で、「ソロ専用」・「パーティー用」・「単体敵特化」など選択パターンをいくつか用意して保存しておき、ワンタッチで切り替えるような事もできます。

・プロフェッション(Profession)システムの変更

いわゆる生産要素のプロフェッションにも手が加わり、できあがるアイテムの質・量などを左右するキャラ毎のパラメータが複数新設され、個々の素材にも品質設定が追加され、製作する装備品はもちろんポーションなどにも品質の差が生まれるようになります。
また、一度作った装備を再加工(Item Recrafting)して品質を上げる事ができたり、誰かにお願いしてアイテムを作ってもらう(Crafting Orders)機能が追加されたり、大きな変更が加えられています。

Dracthyr ドラゴンマウント タレントツリー

始めるにはどうすればいい?

(1)最初にBattle.netアカウントの作成〜ゲームのインストール

まず米Blizzard社の総合ゲームサイトであるBattle.netアカウントの作成と、ゲームの起動/管理や各種設定に使うランチャーアプリのインストールが必要です(こちらを参考に)。WoWと世界観を共有するハースストーンディアブロオーバーウォッチなどの同社人気ゲームもここから遊べます。ゲーム自体のインストールはランチャーから可能です(通常のとClassicとで別アイコンなので注意)。

Battle.net

(2)まずはタダで試してみたい

新拡張のエリアには入れず他にも制限はありますがレベル20まではフリートライアルの無料プレイができます。ランチャーからWoWをインストールすれば、月額料金を払っていない状態ではフリートライアルでのプレイとなります。

(3)タダで試したけど、その先を続けたい

月額料金(税込1,815円)を払えばレベル60まで、最新の「Dragonflight」は遊べませんが、過去の全拡張を含めて遊びきれないほどのボリュームのコンテンツをプレイできます(Classicもプレイ可)。フリートライアルは製品版に制限がかかっているだけの状態なので、インストールし直しなどの手間はなく、作ったキャラも引き続き使えます。なお、課金を中断しても作成したキャラの情報などは失われず、課金を再開すればいつでも続きを遊べます。

(4)最新の「Dragonflight」をプレイしたい

月額料金に加え、別に「Dragonflight」を購入しましょう。スタート前に購入すればゲーム内で連れて歩けるペット1種が特典として付いてきますが、ペットは他にもいますし無理して手に入れるほどのものでもなく、色々試して納得してからの購入でもOKです。物価高の影響か今回は一番安いBase Editionで税込6,240円とややお高めになっています(節約したいなら、例年通りならば長くても1年先のブラックフライデー〜年末頃まで新拡張を買うのは我慢すれば、セールで50%オフになるはず)。

なお、60までのレベル上げが面倒だという人は、Heroic Edition(税込8,660円)以上を購入すれば、1キャラを即座にレベル60までレベルアップできるキャラクターブーストを利用できます(「Shadowlands」より前の120まで上げる必要があった時代と比べれば、レベル上げははるかに楽ですけど)。


月額課金及び新拡張購入の有無にかかわらず、初心者の人はレベル10まではExile's Reach<エグザイルズリーチ>という島で基本のトレーニング、その先は2つ前の拡張「Battle for Azeroth」での冒険が原則ですが、それ以外の拡張のエリアで冒険する方法もない訳ではなく、詳細はこちらを参照ください。

今からは季節イベントのシーズン

今からの時期はHallow's End(いわゆるハロウィン/日本時間11/1まで開催中)・WoW 18th Anniversary(18周年記念イベント/11月上旬〜)・Feast of Winter Veil(いわゆるクリスマス/12月中旬〜)といった季節イベントが目白押しで、季節感を満喫しつつイベント限定のアイテムなどを入手可能です。現実世界でやるべきお仕事等はさっさと片付けて、一度入り込めば二度と戻れぬ魔性の異世界へと是非お越しください。

季節イベント

関連リンク

World of Warcraft:Dragonflight公式サイト(英語)
・WoW世界の歴史については、以下をご参照ください。
 今から始める人のための「World of Warcraft」の歴史
 (これから始める人のために、直近の歴史をまとめた内容。あわせて以下もお読みください)
 5分でわかるWorld of Warcraft (WoW)の歴史(過去の話中心)
 World of Warcraft(WoW)の人名・用語集(5分で〜の補完的内容)
・ゲームの操作方法など基本的な情報はこちら。
 World of Warcraft(WoW)初心者講座(FAQ)

>>英語は苦手だけど、大丈夫なの?

World of Warcraft(WoW)日本語情報まとめ

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