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2006年07月14日

発売1週間前・Sony α100独断と偏見レビュー(2)

・独自機能について

手ぶれ補正については、あえてとやかく言う必要もないでしょう。ボディ内蔵なので、すべての交換レンズで有効になります。

ダストリダクション機能は、オリンパス社に続いての採用です。どうしても一眼レフは、レンズ交換時のホコリが気になるので、うれしい機能です。もっとも効果の程は、買ってある程度使い込んだ人の情報を待たないとなんともいえない所ですが。

Dレンジオプティマイザー機能というのはおもしろい機能ですね。元々デジタルカメラはいわゆる「ラチチュード」(再現できる明るさの幅と言えばいいのでしょうか)が狭く、明るい所は白くとび、暗い所は黒くつぶれてしまい、パソコン上でも補正するのが難しい場合があります。これを撮影時に自動補正する機能ですが、じっくりと露出を考えて撮る場合には不要かもしれませんが、カメラおまかせで撮りたい場合には重宝しそうです。

・画質について

画質について語れる程、自分の眼に自信はないので、多くは語りませんが、元々ミノルタのデジカメは、地味(控えめ)な味つけのものが多く、派手目の色を好む人からは評判が良くなかったのですが、この機種についても良くも悪くもその伝統を受け継ぎ、誇張の少ない自然な色作りだと思います。

ただし欠点としては、高感度撮影の時のノイズは多めです。もっともディスプレイに収まるくらい、画像を縮小すれば、途端にノイズは目立たなくなりますし、パソコン上でノイズを除去するソフトも存在します。高感度で撮影しなければならないケース(暗い所で、フラッシュを使えず、手ぶれ補正に頼るのでなく、シャッター速度を上げなければならないような時)が多いのでなければ、そんなに気にする必要はないと思いますが。

・それでこれって買い?

ミノルタのレンズを持っている人で、まだデジタル一眼を買っていない人であれば、買って損はないでしょう。問題は一眼レフを買うのが初めての方です。私はずっとミノルタのカメラを使ってきましたので「買い」と言いたい所ですが、このカメラの良し悪しの前に、今のデジタル一眼レフの市場を見ると、Canonがだんトツのトップです。当面その座は揺らぎそうにはありません。
一眼レフカメラというのは、レンズを始めとして、他社製品との互換性がありませんので、いったんメーカーを選んだら、そのメーカーとは長いお付き合いになります(一切合切買い替えるのであれば話は別ですが)。

それを考えると、短期的な視点では、もしこのカメラを気に入ったのであれば、「買い」だと思いますが、もしSonyのデジタル一眼レフの売れ行きが将来伸び悩んだら...と考えると、一抹の不安はあります(この機種に関しては、私は売れると思っていますが)。寄らば大樹の影、という考え方の人は、無難にCanon製品を選んだほうが安全かもしれません。

とは言っても、そんな将来の事を言っても仕方ありませんし、このスペックならば、買って5年以上使い続けることもできるでしょうから、その頃には元は取れているでしょう。実際店で触ってみて、気にいったのであれば、十分検討に値するいいカメラだと思います。

SONY 公式サイト
http://www.sony.jp/products/di-world/alpha/


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発売1週間前・Sony α100独断と偏見レビュー(1)

発売1週間前・Sony α100独断と偏見レビュー(1)

Sony初のデジタル一眼レフ・α100の発売まで後1週間となりましたが、ネットや雑誌で入手した情報と、ショールームで触った感想を元に、独断と偏見で感想を書かせていただきます。

・そもそもこのカメラって何?

元々はSony社とコニカミノルタ社がデジタル一眼レフカメラ事業で提携を行い、共同開発を行っていくという話だったのが、その後コニカミノルタがカメラ事業そのものをSonyに譲渡しました。そのため、このカメラはコニカミノルタの一眼レフの系譜上にあるもので、旧ミノルタカメラ時代からのαシリーズ用のレンズのほとんどすべてとアクセサリーの一部が使用可能です。

また、このカメラはコニカミノルタのデジタル一眼αsweetDから部品や設計をかなり流用している事は間違いないでしょう。その意味ではこのカメラはSony版αsweetDだといえます。とはいえ、単純な焼き直しでなく、1000万画素のCCDや、ダストリダクションなどの新機軸を盛り込んでより魅力的な味つけにする辺りは、Sonyの技術力・企画力を感じさせます。

・外観

外観についてはどうしても主観的な判断が入るのですが、個人的には好きです。元々ミノルタのカメラはデザイン的には今一歩のものが多かったのですが、オーソドックスな印象ながら、うまくまとめていると思います。ちなみにSonyの製品に関しては、大体において好きなデザインのものが多いのですが、一部のデジカメではあまりにも「先進的」なデザインを取り入れて、首をかしげたくなるものがいくつかありましたので、その意味では無難にまとめてくれてほっとしています。

ただ、実物を見て残念だったのは、背面のボタンまわりがいかにもプラスチックぽい印象で、高級感が感じられないことです。クラス相応と言えばそれまでですが、他社の普及機より若干高めの価格設定にしているのですから、もう少し高級感を演出してほしかった所です。

・基本スペック

1000万画素のCCD搭載というのが一番目立つ所ですが、最初発表を聞いた時は「ふーん、すごいな」と思いましたが、コンパクトカメラでも1000万画素搭載のものが続々と出始めていますので、これからはこれくらいが当たり前になるんでしょうか。

連写性能・オートフォーカス性能等のカタログスペックはクラス相応でしょう。多少気になるのは、オートフォーカスの性能がどの程度かという所です。ショールームで少し触っただけなので、正確にはわからないのですが、ミノルタのこれまでの機種の傾向と、噂を総合すると、ややスピードが遅めかもしれません。

SONY 公式サイト
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発売1週間前・Sony α100独断と偏見レビュー(2)

2006年07月11日

SONYのデジタル一眼レフ・α100

SONYの新しいデジタル一眼レフα100が発表になってから約1か月が過ぎました。まだ発売開始になっておらず、実機が手に入っていないうちから、某掲示板などでは、支持派とアンチ派が白熱した議論(?)を戦わせていたりしますが、私個人としては、多少の画質の良し悪しには、あまりこだわっていなかったりします。
というのは、いまやどこのメーカーの機種も、デジカメの初期の頃に比べると十二分に性能が向上しており、個展を開いてデカデカとした作品を飾るというのであればともかく、わが家のパソコンのディスプレイで鑑賞(α100の場合で画素数が1000万画素ですから、ディスプレイに収まるようにするには縦・横共に1/4くらいに縮小表示する必要があります)する分には、どこのメーカーの機種であれ十分に高画質であり、むしろ使って手になじむかどうか、値段に見合った満足感を持たせてくれるハードウエアかどうかという事の方が個人的には重要な要素と思っています。
しかし、この機種はマーケティング的には非常にうまく考えられていると思います。以前SONYの方が価格競争をやるつもりはない旨の発言をされていたと思いますが、他社のエントリーモデルよりあえて高めの価格設定にし、その一方で1000万画素・手ぶれ補正・ダストリダクション・カールツアイスレンズなどの買い手の関心を引きつける要素を並べて、他社の中級機とも張り合えるように持ってくる辺りは、さすがSONYという気がしました。

SONY 公式サイト
http://www.sony.jp/products/di-world/alpha/
デジカメWatch 記事リンク集
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2006/06/07/3950.html
ASCII24 レビュー
http://review.ascii24.com/db/review/ce/digicam/2006/06/30/663157-000.html
ITmedia レビュー
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0607/10/news031.html
デジタルARENA レビュー
http://arena.nikkeibp.co.jp/rev/20060706/117536/
MYCOMジャーナル レビュー
http://journal.mycom.co.jp/articles/2006/07/04/alpha100/index.html
All About レビュー
http://allabout.co.jp/computer/digitalcamera/closeup/CU20060623A/index.htm
デジタルカメラマガジン 他機種比較
http://digitalcamera.impress.co.jp/06_07/auth/toku1/index.htm

なんちゃって一眼レフ

A200
フィルムカメラ全盛の時代から、カメラをかじっていました。最初に買ったのは、あの宮崎美子が宣伝していたミノルタのX-7で、それ以来ずっとデジカメ時代の今でもミノルタのカメラを使っています。
ご存じの通り、ミノルタはその後コニカと統合してコニカミノルタ株式会社となり、その後カメラ部門はSONYへ身売りとなってしまいました。私が今メインで使っているデジカメはDiMAGE A200(生産終了)というコニカミノルタ時代のもので、ジャンルとしては「なんちゃって一眼レフ」とでもいうものになります。「なんちゃって一眼レフ」を定義するとすれば、

・見た目・使い勝手共に一眼レフに近く
・撮影レンズからの映像を直接見ることのできる(電子)ファインダーを持つ
・ただしレンズ交換はできない

の3つの条件を満たしたもので、他の機種をあげれば、SONYのCyberShot H5や、CanonのPowerShot S3 ISなどがあります。このタイプのデジカメの一番のメリットは、一眼レフに近い使い勝手を持ちながら、コンパクトで重量も軽いことで、一眼レフを一式持ち歩くのに比べると、はるかに荷物が軽く・少なくなるんですね。
もちろん、将来的には本物のデジタル一眼を買いたいとは思っており、ミノルタの遺産を受け継いだSONYの今後の製品展開には心から期待をしています。

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