現在広く普及している「USB 2.0」の次世代規格である「USB 3.0」に対応した製品が、ようやく市場に出回りつつあります。
USB 3.0を標準搭載したマザーボードは、昨年末にまとめて登場し、周辺機器でもUSB 3.0対応の外付ハードディスクやハードディスクケースなどの販売が始まっており、自作派の人ならばいつでも新規格を導入できるようになってきました。
できれば、このまま一気に普及が進んでほしい所ですが、ネックになるのが、インテルの対応スケジュール。現時点では、メーカーがUSB 3.0に対応したパソコンを生産しようとした場合、NEC製などの対応チップを余計に搭載しなければならず、コスト増につながります。そのため、インテルのチップセット(周辺機器の制御など複数の機能を持った重要な部品)が、いつUSB 3.0をサポートするかが普及の鍵を握るのですが、これが2011年にずれこむのではないかと見られています。
このため、今年USB 3.0に対応したパソコンはいくつか出てくるでしょうが、本格的に搭載され始めるのは来年2011年からになる可能性が強く、ちょうど今パソコンの買い換えの検討を始めている人は、USB 3.0を待つか、今回はUSB 2.0で我慢するか、難しい判断を迫られそうです。

「年末まで熱くなればいいね」―USB 3.0&SATA 3.0マザーがゆるやかに拡大中
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0912/07/news032.html
USB 3.0 HDDが発売、USB 3.0の利用環境整う
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20091114/etc_buffalo.html
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20091205/etc_century.html