明日11日、将棋のプロ女流棋士と、コンピュータの将棋ソフトの対局が東京大学で行われます。
迎え撃つ人間側は、女流棋士の清水市代女流王将。対する将棋ソフトは、コンピュータ将棋選手権で優勝実績のある「ボナンザ」・「YSS」・「激指」・「GPS将棋」の4ソフトの協議制(多数決)で指し手を決める新システム「あから2010」。2007年に行われた、男性のトップクラス棋士・渡辺竜王と「ボナンザ」との一戦では、渡辺竜王が見事勝利しましたが、コンピュータ側の3年半分の進化+協議制の新システムの威力に対して、対局者の清水プロは女流棋士では第一人者ですが、女性プロの実力は、トップクラスの人でも男性棋士の二~三段程度(プロ棋士と呼ばれるのは四段以上)で、現在のコンピュータ将棋の実力は、すでにそのクラスの棋士を凌ぐと言われていますので、今回はコンピュータの勝利で終わるだろうという見方が圧倒的です。果たして人間側が勝利し、面目を保つ事ができるか、コンピュータが勝利し、もはや男性のプロ棋士をぶつけなければ、コンピュータには勝てない事を立証してしまうのか、対局の結果が楽しみです。

清水市代女流王将vs.あから2010
http://komazakura.shogi.or.jp/media/2968/
女流王将と最強ソフトが11日に対局 3年半の修行と“4人がかり”のコンピューターに「人間らしく心を込めて」
http://sankei.jp.msn.com/science/science/101009/scn1010092145000-n1.htm
(11日追記)下馬評通り「あから2010」の勝利で終わりました。さてどうする、将棋連盟。
将棋ソフトが初勝利 清水市代・女流王将を下す
http://sankei.jp.msn.com/culture/igo/101011/igo1010111937000-n1.htm